皆さんはハエ、蚊、アブの違いをご存知ですか?
ハエは排泄物に群がる、蚊は人を刺して吸血する、アブは蜂に似ていて人を刺すといったイメージをお持ちなのではないでしょうか?
実はこの3種はとても近い関係にあるのです
今回は、ハエと蚊とアブの違いを紹介します。
ハエと蚊とアブの違いとは?
ハエも蚊もアブも生物学的には同じハエ目に属する仲間です。
つまりそんなには違わないのです。
ただ、ハエとアブは似ていますが、蚊はたいぶ見かけがちがいますよね。
ハエとアブはハエ目・ハエ亜目です。
但し、アブはさなぎから羽化する時に背中が割れる「直縫短角群」(ちょくほうたんかくぐん)で、ハエは「環縫短角群」(かんぽうたんかくぐん)に分類されています。
羽化の際には、背中が環状に開き、さなぎの縫い目が環状になっているという事で環縫短角群と呼んでいます。
一方の蚊ですが、ハエとアブとは少し違ってハエ目・糸角亜目カ科に分類されています。
成虫はハエと同じ2枚の翅を持ち、後ろの翅は退化しています。
蚊は特に飛行能力が低く、ちょっとした風にも飛行障害を受けます。
アブは、ハエと蚊に比べると飛行速度がとても速いといった違いがあります。
生物学的には以上の違いになるのですが、最も大きな違いは見かけでしょう。
アブは見かけが蜂に似ていて、刺す種類も多くいます。
但し、全てのアブがそうだという訳ではありません。
ハエは蜂には似ていませんが、細菌を媒介するなどの害虫の面が強く、又ハエは刺さないと思われがちですが、他の生物の血を吸うものもいます。
一般には、人を刺すのがアブで、排泄物に寄っていくのがハエのイメージがありますが、ハエと名のつくアブがいたり、またその逆もいるので境目に関してはあいまいなところがあります。
ハエと蚊は、伝染病の媒介もするので害虫の面が強いですが、アブは伝染病の媒介はせず、種類によっては益虫の面をもつ種類もいます。
まとめ
アブもハエも蚊も分類上ハエ目というとても近い仲間なのですね。
アブとハエは見かけが似ていて、その違いの境目も少しあいまいな様です。
ハエと蚊は害虫ですが、アブには益虫の面があるとは少し驚きでした。