家で育てている花や野菜の元気が無い。
どうやらこのきらきら光る虫が、食い荒らしているせいではないだろうか?
この土の下にある白い丸い卵はなに?
そう疑問に思った時、あなたはカナブンとコガネムシの違いを知ることになります。
結論から言うと、あなたの育てている植物を荒らしているのはカナブンではなく、コガネムシというまったく別の昆虫です!
いまからその対策と、駆除方法を紹介していきたいと思います。
カナブンの卵を駆除する必要ってあるの?
カナブンの主食は広葉樹の樹液などで、葉や根を食い荒らすことはありません。
カナブンの幼虫期は落ち葉などの有機物を分解し、むしろ肥料化する助けをしてくれる益虫です。
植物が食い荒らされて元気がない、それは見た目だけはよく似た昆虫コガネムシの仕業です。
特にコガネムシは、花や野菜の葉を網目状に食い荒らすことで、害虫として知られています。
つまりあなたが駆除すべきなのは、カナブンの卵ではなくコガネムシというよく似た別の昆虫なのです。
コガネムシは成虫となると捕獲しやすいですが、卵となると実はなかなか駆除しにくい存在でもあります。
特に丸玉の肥料などを使用していると、その卵と肥料が区別がつかないことなんかも。
卵の時点で、駆除をするには作業に使う腐葉土をふるいにかけ、黒いビニール袋に入れて数ヶ月~1年単位で天日に干し、卵自体をすべて滅してから使用することが有効です。
特に夏の強い日差しを利用すると、確実性が増すでしょう。
すでに、コガネムシによる食害が発生してしまっているのなら、成虫も幼虫も見つけ次第捕まえて息の根を止めるという地道な作業が求められます。
薬剤はスミオチン乳剤やアクテリック乳剤などの殺虫剤が有効ですが、育てている作物によって使用できるものが決まっているので、植物ごとの登録を確認し、時期や回数など正しく散布することが求められます。
頒布する予定の農作物などになると、種類によっては農薬取締法などに抵触する危険性が出てきてしまうので、お近くの農協やその作物を作っている専門農家などに相談することをおすすめします。
まとめ
カナブンは見た目からコガネムシと勘違いされやすい昆虫ですが、食性も活動する時間帯さえも違う昆虫です。
作物を害されて初めて知るカナブンとコガネムシの違いかと思いますが、これをきっかけにより対策法を知っていっていただければと思います。