夏になると網戸に止まりがちなカナブンですが、もしかしたらそれ、カナブンではない虫かもしれません。
というのも、カナブンによく似た虫がいくつか存在しているからです。
虫に詳しくない方にとっては、別にどっちでもいいと思われそうですが、知っておくに損はありません。
お子様に聞かれた時にしっかり見分けが出来ると、信頼度もきっと上がることでしょう。
また、お庭の植物に与える影響の違いも知っておいた方が、植物の為にも良い情報となるはずです。
カナブンに似ている虫の中でも特に間違えられてしまう、ハナムグリとアオドウガネとの違いについてご紹介したいと思います。
ハナムグリとカナブンの違いはどこ?
ハナムグリとカナブンは同じコガネムシ科の仲間です。
見分け方は分かりやすく、ハナムグリには白い斑点があるところが特徴ですが、カナブンにはありません。
ここが一番の見分けポイントです。
また食べるものも異なります。
ハナムグリは名前の通り、花の蜜を餌にしています。
花に止まっているものはハナムグリで間違いないでしょう。
カナブンは樹液から栄養を摂っており、カブトムシやクワガタに交じって樹液に集まっている所を多く見ることが出来ます。
このように見た目や餌の違いがあることが分かりましたが、ハナムグリとカナブンについてもう一つ言えることがあります。
それは決して害虫ではないということです。
ハナムグリは花から花へ移動するので受粉の手助けをしてくれますし、カナブンの幼虫は腐葉土で育ち、不要なものを分解して土の栄養となるものを戻してくれるので、良い土作りをしてくれているのです。
成虫のカナブンも樹液で生活してますから、植物への悪さもしません。
勘違いされやすいハナムグリとカナブンですが、悪者ではないので駆除の対象として見る必要はないと言えます。
アオドウガネとカナブンの違いはどこ?
アオドウガネとカナブンも同じコガネムシ科の仲間です。
一見同じ虫に見えてしまう程似ていますが、カナブンは頭が四角いところが特徴です。
アオドウガネは頭が丸く、カナブンほど光沢や艶がありません。
分かりやすくマットな緑をしていたら、それはアオドウガネの可能性が高いでしょう。
そして最も注意しなければならないのが、アオドウガネは作物の葉を食べてしまう点です。
カナブンは作物を荒らすことをしませんが、似ているからという理由でカナブンまで害虫扱いされてしまうことも多いようです。
まとめ
カナブンと似ているハナムグリとアオドウガネには、斑点・頭の形・色光沢で見分けるポイントがありました。
家庭菜園やガーデニングなどされている方にとって注意が必要なのが、アオドウガネです。
見分けポイントで確認する間でもなく、葉っぱを食べている所をみたらすぐに退治しましょう。