「みちしるべ」とも呼ばれて、親しまれている昆虫ハンミョウ。
知っている人も多く、私たちの生活の中で探すことができる比較的に身近な昆虫です。
しかし実は、ハンミョウと言っても、いろいろな種類がいるのをご存知でしょうか。
その中には、なんと毒を持つものもいるようです。
どんな種類がいるのか、ハンミョウのその種類についてみてみましょう。
ハンミョウにはどんな種類がいる?
ハンミョウはコウチュウ目・ハンミョウ科の昆虫です。
このハンミョウ科の種類でも、たくさんの虫が存在しています。
その中でもよく見かける昆虫が、私たちがよく知る“ハンミョウ”です。
この一般的にハンミョウと言われているものは、区別をするために“ナミハンミョウ”とも呼ばれています。
ハンミョウ科は主に岩場・河原などの植物のない場所に生息をしていて、幼虫成虫ともに肉食の甲虫ですが、体の色は種類によって違ってきます。
ナミハンミョウは光沢のある鮮やかな色をしていますが、まったく光沢がなく全身黒色のものもいます。
また、後翅が退化した種もいるようです。
中でも注意してほしいのが、毒を持つ“ツチハンミョウ”です。
これはコウチュウ目・ツチハンミョウ科の昆虫です。
「カンタリジン」と言う有毒成分を持っています。
捕まえられそうになった時など昆虫が倒れたふりをしますが、この時に足の関節部分から黄色い液体分泌します。
この黄色い液体の中に「カンタリジン」が含まれています。
液体が肌に触れると水膨れになりますので、直接触らないようにしましょう。
なんと、この「カンタリジン」はその昔は、忍者が毒として、また反対に漢方薬としても利用されていたとも言われています。
ツチハンミョウはナミハンミョウと名前などがよく似ているので間違えられることも多く、昔はナミハンミョウも毒を持つ昆虫だと誤認されていたことがあったようです。
まとめ
ハンミョウとツチハンミョウの違いについて、おわかりいただけたでしょうか。
ハンミョウは有毒ではありませんが、鋭い牙を持って狩りをする獰猛な昆虫ですので、見かけたさいには、怪我をしないように注意してください。
また、毒のあるツチハンミョウについても、見つけたさいには触らないようにしましょう