鹿は古来から日本人に親しまれてきました。
現在でも、宮島や奈良公園を訪れた人々が、たくさんの鹿たちの可愛い姿を見て楽しんでいます。
鹿せんべいをあげる時に、少しだけ触れさせてくれるのも嬉しいですよね。
野生の鹿を身近に感じられることは、日本人だけではなく外国人にも好評のようです。
そんな多くの人から愛される鹿ですが、どんな餌が好きなのでしょうか。
野菜やどんぐりも食べるのでしょうか。
鹿は餌として野菜を食べるの?
鹿は草食動物なので、基本的には葉っぱや草などの植物を食べます。
鹿が好んで食べるのは、新緑の季節に芽吹く柔らかい木の芽や若葉などです。
鹿が食べられる野菜は限られます。
人間が食べるものと全く同じものを鹿が食べて、安全なのかどうかが明確に分かっていないためです。
食べさせても大丈夫なものにはキャベツ、小松菜、チンゲン菜、サニーレタス、サラダ菜などの葉物があります。
ほうれん草や水菜、白菜なども含まれます。
比較的柔らかな葉っぱを持つ野菜が多いです。
他にはキュウリやとうがんなど、実が硬くないみずみずしい野菜も食べられます。
変わった野菜では、ニンジンもあります。
ニンジンは葉っぱの部分も美味しく食べるようです。
ダイコンもみずみずしい野菜なので、鹿も食べられます。
またブロッコリーも食べられます。
近年鹿の増加により、山から降りて人間の住むところまでやって来るようになった鹿たちが畑の農作物を荒らすのは、野菜が美味しいからなのかもしれません。
鹿はどんぐりも餌として食べる?
鹿はどんぐりも食べます。
奈良では「鹿寄せ(しかよせ)」が行われています。
これは鹿の餌である木の葉や草などが少なくなる冬の季節に、鹿にどんぐりを与えるイベントです。
鹿寄せは奈良の冬の風物詩として人々に親しまれています。
春日大社参道南側の飛火野と呼ばれる場所で冬の午前中(年によって開催月は異なります)に開催されます。
ナチュラルホルンが鳴ると、その音色でどんぐりの餌が欲しい鹿たちが森の奥から大勢集まってきて、一斉にどんぐりを食べます。
毎年多くのどんぐりが全国の有志たちから奈良の鹿愛護会に届けられ、鹿の餌として与えられています。
まとめ
鹿がのんびりと餌を食べている姿は、のどかで癒される風景ですよね。
宮島や奈良を訪れた際には、野生の鹿を近くで見られる貴重な機会を楽しんでくださいね。