動物の年齢を知りたい時に、よく「人間では何歳」と換算する事が多いですよね。
年老いた猿や成人した猿、子供の猿と色々いますが、猿の年齢は人間で言えば何歳ぐらいになるのだろう?
と疑問に持たれた方も、いるのではないでしょうか。
猿の年齢を人間に換算すると何歳になるのか、その調べ方を探ってみました。
猿の年齢を人間の年齢に換算する方法は?
猿の年齢を人間の年齢に換算する方法ですが、猿が若い時は実際の年齢から4倍して、高齢になってくると3倍する事でだいたいの人間の年齢に換算ができます。
大分県にある高崎山自然動物園のボス猿ベンツは、猿の中でも有名ですが、推定年齢35年で人間に換算すると約110歳と超高齢で亡くなりました。
他にも北海道の円山動物園にいた、3頭のメス猿はな子は37歳、もみ子は36歳、ぎん子は35歳で亡くなっていて、どの猿も人間の年齢に換算すると100歳を超えている事が分かります。
なぜ人間の年齢に換算すると、実際の年齢より高くなるのでしょうか?
それは猿と人間の、心拍数の速さの違いが関係しています。
心拍数は、心臓がドクンと動く回数の事を言います。
人間や猿は同じ哺乳類ですが、哺乳類が一生のうちに打つ心拍数はどんな動物でも、おおよそ20~25億回と決まっています。
身体が大きい動物ほど心拍数が遅く長生きで、体の小さい動物は心拍数が速く寿命が短いのです。
つまり人間よりサイズの小さい猿は、心拍数が速いので寿命も短く、人間の年齢に換算すると実際の年齢より高くなります。
猿などの動物を人間の年齢に換算する事は、「人間で言ったら何歳」と分かりやすく伝える手段として使われていますが、猿の年齢を人間の年齢に換算するのは実は無理があります。
なぜかというと、猿と人間は繁殖できる年齢や、体が衰える年齢などがかなり違っているからなのです。
猿は生殖が出来るようになるまでが子供時代で、生殖ができなくなったら亡くなってしまいます。
それに対して人間は、生殖できなくなっても長い間生きる事が出来るので、人間の年齢に換算したとしても、猿と人間を同じように理解する事はとても難しいのです。
まとめ
猿の年齢は若い時で実年齢の4倍、高齢では3倍に計算すると人間の年齢に換算できるのですね。
しかし、猿と人間ではそれぞれ違う成長速度や習性を持っているので、猿の年齢を人間の年齢に換算してもあまり意味のない事が分かりました。
猿の年齢について知りたい時は、是非参考にしてみて下さい。