体重の増加が気になると、ダイエットしなくちゃ!と思いますよね。

メタボリック症候群や、予備軍の方も増えてきていると言われています。

肥満になると、高血圧や糖尿病・無呼吸症候群など病気になるリスクが増えるとされ、お医者さんからもダイエットを勧められることもありますが、果たして本当にダイエットの効果による影響の変化はあるのでしょうか?

ダイエットが与える健康面の影響について、アメリカが猿を使った実験を行いました。

その実験について、ご紹介したいと思います。

ダイエット 猿 寿命

ダイエットした猿の寿命は?

実験を行ったのはアメリカのウィスコンシン大学と国立加齢研究所の両者です。

ウィスコンシン大学は2009年に、カロリー制限した猿の健康面において、がんの発生率や心血管系の疾患発症率の低下などから生存率の向上を報告しました。

しかし、2012年に実験を行った国立加齢研究所は、カロリーを抑えることの健康改善は見られるが、生存期間の延長に関しては大した差は見られなかったと報告しました。

つまり、両者の実験報告は、猿に与える寿命の影響結果が相反するものであり、この結果は論争を呼ぶものとなりました。

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そして2017年、この両者は共同して実験を行い、結論が発表されたのです。

寿命に関する結果に差が生まれていた原因は、実験個体の年齢や性別・カロリー制限の定義のズレにありました。

ウィスコンシン大学の猿は糖度の高い加工食品を与えられており、自然食品を与えられていた国立加齢研究所の猿よりも肥満体になっていた為、カロリー制限の効果が強く見られたようです。

この両者が行ってきた実験データを照合することで、カロリー制限は老化の抑制や健康改善に有効的であることが一致しており、寿命を伸ばす効果があると結論を出しました。

若い猿より高齢の猿の方が制限による効果が高いとされ、人にも同じ効果があるのではないかと言われています。

まとめ

アメリカが行った研究では、猿のカロリー制限によるダイエットが、健康改善にも寿命延長にも効果があるということが判明しました。

この効果は、私たち人間にも当てはまるかもしれません。

ただ、この実験で行われたダイエットが、適度なカロリー制限であることを忘れてはいけません。

私たちが自主的にダイエットをする際は、急激なカロリー制限はかえって不健康となってしまうので注意しましょう。

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