今やペットとして人気のあるうさぎですが、うさぎの足の裏をじっくりと見たことがありますか?
犬や猫のように足の裏には肉球があるのでしょうか?
たいていのうさぎには、肉球はありません。
肉球ではなく、足の裏はフサフサの厚い毛で覆われているのです。
では、なぜうさぎには肉球がないのでしょうか。
うさぎに肉球がない理由は?
そもそも肉球は、食肉の動物が獲物を狙う際に、静かに近づいていけるためのクッションの役割を果たしています。
また、高い所から飛び降りた際の衝撃から足を守る役割もあるようです。
それを考えると、草食動物であるうさぎは、静かに獲物に近付く必要もありませんし、穴や平地で暮らすため、高い場所から飛び降りたときのクッションも必要ありません。
うさぎに肉球が必要ないのは、草食動物だからなのですね。
その代わり、うさぎの足の裏にはデリケートな足を守るための厚い毛が生えています。
肉食動物から逃げるときに、静かにそっと逃げるより、思い切り素早く逃げたほうが速く逃げられるからですね。
自然界で、野うさぎが肉食動物から逃げる際、最高70~80km/h出ることがあるそうです。
これは犬や猫、ダチョウにも並ぶほどの速さです。
うさぎの中にも、種類によっては肉球を持っているものもいます。
エゾナキウサギやホーランドロップ、レッキスなどです。
エゾナキウサギは、雪の多い北海道の山地や山脈の岩場に住んでいます。
このため、足を滑らないようにする働きのある肉球が必要なのですね。
同じうさぎであっても、生活する環境によって肉球があるうさぎとないうさぎがいるのは、とても興味深いですね。
まとめ
うさぎが草食動物であるために、肉球ではなくフワフワの毛のほうが役に立つ場合が多いということがわかりました。
自然界で生活する上では、このほうが役に立つでしょうが、ペットとして室内で飼われる場合にはどうでしょうか。
硬いフローリングやプラスチックのゲージなどは、走っている途中で滑ったりして足腰を痛める危険があります。
フローリングを毛足の短いカーペットやコルクマットにするだけでも、うさぎのけがの防止につながります。
毎日、うさぎの様子をじっくり観察することで、うさぎの住みやすい環境に変えていってあげましょう。