鹿は見るにはシュッとした体つきにほっそりとした脚、かっこいい角などを持ち、素敵な動物だともいます。
子供は特に愛らしく、有名な映画の題材にもなっています。
その鹿ですが、少し一緒に生活するには困ったことがあります。
植物への被害です。
鹿はどんなものを食べるの?食べない木はある?
種類や体によりますが、まずニホンジカは1日1頭で3キロあたりも食べるといわれるほどの大食感です。
草食動物のため、植物を食べます。
鹿は生息域の下層植生等を断続的に好んで食べ、その後、鹿の数が増え、それと共に下層性植物が減ると今度は状況に合わせて自分の食事内容を変化させています。
嫌いな植物も食べるようになりますし、落ち葉や、木の皮なんかも食べてしまい、植物に被害が出ることがあります。
傷がつくぐらいならばまだ良いほうで、樹皮食いによりひどく損なわれた木はやがて枯れてしまいます。
樹木が枯れてしまうとその土地の保水力もさがり、大雨時などに土砂崩れなどが発生する可能性すらあります。
そんな、何でも食べてしまう鹿ですが、食べない木もあります。
まずは、馬酔木(アセビ)です。
漢字の通り馬が酔う木と書きますが、字の通りで、馬などの動物が食べると毒によって酒に酔ったようになるために名づけられたようです。
有毒ですが、食用にしなければ問題なく、盆栽や、植木に使われています。
また、シキミ(シキビ)、ナンキンハゼなども食べないようです。
鹿の食べない野菜はあるの?
基本的なところで、野菜とは食用の草本植物の総称となります。
水分が多い食用の植物で、主に葉や根、茎(地下茎を含む)花やつぼみ、果実なども含まれます。
そのように人間が食するものなので、鹿が食べないということはあまりないようです。
「玉ねぎはだめ」「にらはだめ」と書いてあるところもありますが、実際に畑などで被害が報告されています。
わらびを含むシダ植物や、ミントなどハーブ系は好んで食べられないといわれています。
鹿の食べない植物はあるの?
鹿は何でも植物は食べますが、においの強い植物は食べないことが多いようです。
マリーゴールド、ラベンダー、ハンゲショウなどになります。
また、棘があるバラも好みませんが食べられることもあります。
まとめ
かっこいい、かわいい外見でなじみのある鹿ですが、植物を何でも食べてしまうため色々人間側にも被害が多いようです。
そして、そのためにその土地の生態系の崩れが問題視されていたり、土砂崩れが起こることもあります。
しかし、同じ地球の生き物としてうまく共存したいですね。