ヤギの主食は草などですが、童謡に「ヤギが手紙を読まずに食べた」という歌詞があるためか、紙を前にするとむしゃむしゃ食べてしまう…そんなイメージがあります。
実際、紙を見せると物珍しいのか食べてしまうこともあるそうなのですが、現代の紙製品は破れにくくするための薬品が繊維に含まれているのと、印刷にはインクが使われていますので食べると消化不良を起こし、お腹を壊してしまいます。
そのため「絶対与えたりしないでください!」と動物園からのアナウンスがあり、話題になったこともありました。
では「ヤギが好きな草ってなんだろう?」「紙と同じく食べさせちゃいけない草もあるの?」という点について紹介していきます。
ヤギが好んで食べる草は?
ヤギが好きな草の例としては、
- ヨモギ
- レンゲ
- タンポポ
- ツルマメ
- クズ
- ノエンドウ
などです。
また、特に木の葉には目がなく、
- 栗
- 柿
- ビワ
- 柳
- ブナ
- ナラ
- 桜
- 桃
などを好んで食べるようです。
他には、
- 飼料作物のチモシー
- クローバー
- トウモロコシ
- サツマイモの芋づる
なども喜んで食べます。
人にも毒になる草はもちろんヤギにとっても毒草!
草であれば何でもいいというわけではなく、食べさせてはいけない植物も存在します。
一例として植物で有毒と言うと、
- トリカブト
- ドクウツギ
- ツツジ
- ジャガイモの芽
などが有名かと思います。
その他には
- アセビ
- トウゴマ
- キンポウゲ
- キョウチクトウ
- ミツマタ
など、人には微量なら薬になるような草や綺麗な花をつける草でも、ヤギにとっては毒になります。
もちろんヤギ自身も普段は食べようとはしないのですが、他に食べ物がないときなどは間違って与えてしまうとそのまま食べてしまうことがあるようです。
注意しましょう。
ヤギが一度に草を食べる量は?
実はヤギはとても食いしん坊です。
もくもく、がつがつとせわしなく食べるからか、お腹が大きくなるまで食べても、餌をちらつかせると食べてしまうことがあるほどだそうです。
1日の目安量としては、例として水分70%の生草を与える場合は体重の8%、乾草で与える際は体重の2.4%が体の維持に必要とされています。
まとめ
童謡では手紙の内容を読まずに食べてしまった、とあるだけにとても食いしん坊だということはイメージにありましたが、今ではその手紙…要するに紙はヤギには与えてはいけないもののひとつなのですね。
「知らなかった!」という方も多いのではないでしょうか?
故意に与えることもそうですが、目を離したすきに食べられてしまう、なんてこともないように、ヤギの前では紙類は簡単には出せないところにしまっておいた方が良さそうです。