ふれあい牧場などで、子ヤギを見ることもあるかと思います。
お乳を飲んでいたり寄り添って歩いていたり、なんとも微笑ましいですね。
ですが、牛の出産などは動物番組などで見ることもあるけれど、ヤギの出産はあまり見ないかもしれません。
では、ヤギが妊娠したときの特徴などについて紹介していきます。
ヤギが妊娠したときの特徴とは?
ヤギは品種や飼育されている地域によって繁殖時期が違いますが、日本ザーネン種などのように秋口に繁殖期を迎える種類と、シバヤギなどのような在来種のように1年を通して繁殖する種類があります。
メスのヤギの妊娠を確認する方法は、交配の約3週間(18~21日間)前後に、メスに発情が見られるかどうかを観察します。
この方法はノンリターン法と呼ばれ、リスクが低いですが見分けるのに熟練を要するので、なかなか診断が難しい方法でもあります。
ヤギは妊娠中期から末期にかけてお乳が張ってきて、お腹も大きくなりますので、そこで初めて気付いた、なんてこともあるようです。
母ヤギは胎児の成長とともに徐々に肉つきが落ちて痩せていき、それにつれてだんだんと運動をしなくなり動きが鈍くなります。
なので、こまめにヤギのコンディションを観察するのが重要になってきます。
なお、ヤギが一度に産む子ヤギの数は平均1~2頭とされており、稀に3頭の場合もあります。
ヤギが妊娠したら餌を増やしてあげよう
ヤギは、妊娠3か月が過ぎると胎児の発育が急速に進むので、妊娠したと分かったら、餌はいつもの20%ほど増加させて与えましょう。
基本的にヤギは餌を選り好みしないですが、繊維質飼料が不可欠となります。
粗飼料を基礎に穀物、根菜など飽きないようにバランスよく与えるようにしましょう。
また、ヤギは塩分とミネラルを補給しますので水場の近くに鉱塩(塩とミネラルが混合された塊)を置き、自由に補給できるようにします。
また、ヤギは餌に対しては潔癖症なところがあり、脚で踏みつけたりして汚れてしまったり腐敗したものは食べようとしません。
お腹の中の赤ちゃんのためにも、新鮮で清潔な青草や乾草を与えるようにしましょう。
また、病気の元になる蚊の発生源にならないよう、水は必ず一日一回は取り換えて清潔にして、いつでも飲めるようにしておきましょう。
また、餌を増やすとともに、運動不足にならないように気を付けてあげてください。
まとめ
ヤギは繁殖力が旺盛なためか、気が付いたら妊娠していて大慌て、なんてケースも割とあるようです。
分娩も軽く、難産の発生も少ないため、母ヤギに任せておけばほとんど問題ないのだとか。
ですが、生命が生まれるわけですし何があるか分かりません。
もしヤギを飼うことになって子ヤギが生まれる機会に恵まれたときには、よく観察して見守ってあげましょう。