うさぎの口の病気は食事に直結するのでとても深刻です。
うさぎの口の病気にはどんなものがあるのでしょうか、またその原因や対応策について考えていきましょう。
うさぎがかかりやすい口の病気とは?
うさぎの口の病気で代表的なものは、歯のかみ合わせがとても悪い「不正咬合」という病気です。
「不正咬合」は食生活が原因で起こることが多いです。
ペレットなどの柔らかい食べ物、野菜などの短い食べ物を与えると、歯が必要以上に伸びてしまいます。
うさぎの歯は一生伸びる性質があります。
一般的に、前歯は1年で10~12cm程度、1週間にすると2mm程度、伸びると言われています。
うさぎは、毎日の食事で歯が適切な長さになるよう、上下の歯をこすって歯を削ります。
柔らかい食べ物ばかり与えると、歯が食べ物とこすり合っても、ほとんど歯を削ることができません。
短い食べ物を与えると、片方の歯で噛んでいるうちに食べきってしまうため、左右の歯のバランスが悪くなります。
不正咬合がひどくなると、左右の前歯が色々な方向に伸び、口から飛び出て、口内から突き出すこともあります。
歯が伸びすぎてしまうと、食事ができず、食欲不振に陥ってしまいます。
うさぎは食事が満足にできないと、命を危険にさらすことになります。
不正咬合の疑いがある場合は、すぐにうさぎに詳しい獣医師に相談するようにしましょう。
不正咬合を予防するための食事は、牧草がおすすめです。
牧草を食べると歯と歯がこすれて、歯の伸びすぎを防ぐことができます。
牧草は長めのもの与えましょう。
牧草が長いと食べ終わるまでに、右左の両方で噛むことができ、左右両方の歯を使うことで、しっかりと歯を削ることができます。
牧草が嫌いで食べない場合は、牧草で作ったおもちゃを与えることから始めてみましょう。
牧草のおもちゃで遊ぶことで、牧草の感触やにおいに慣れることで、少しでも牧草を食べるように練習するといいですね。
これがうさぎの不正咬合ですね pic.twitter.com/5UyjGSPK5e
— うめ (@m_t_b_m_ume) January 27, 2014
まとめ
うさぎの口の病気である「不正咬合」になると、歯が伸びすぎてしまい、食事ができなくなるため、他の病気にかかりやすくなります。
口から血が出るなどの症状があれば、「不正咬合」を疑い、すぐにうさぎに詳しい獣医師に診てもらうようにしましょう。