鹿は見た目は優しげで大人しい感じですが、見かけほど大人しい動物ではありません。
時には図々しくもなり、時期によっては攻撃的で凶暴にもなります。
鹿の自動車衝突事故は年間100件を遥かに超え、甚大な被害が出ています。
野生の鹿に遭遇するという不測の事態に陥ったら、どのように対処すればよいのでしょうか。
野生の鹿に遭遇してしまったらどうすればよいの?
まずいえることは、野生動物には滅多に遭遇しないということです。
あらかじめ出会わないように対処することが肝心といえるでしょう。
そのためには鈴を身に付けたり、小型ラジオを携帯するなどして、人間の存在を知らせることが重要です。
ですが、それでも万が一目の前に野生の鹿が現れてしまったら、どのように対処すればよいでしょうか。
普段の鹿ならば非常に敏感な動物なので、こちらが近づけば鹿の方から逃げて行くことが多いです。
でも、例外があります。
オス鹿は繁殖期には気性が荒くなっています。
鼻をブルブルさせて威嚇するような仕草をしていたら、その場から静かに立ち去るようにしましょう。
また小鹿と共に行動しているメス鹿は、何が何でも小鹿を守り抜くという母性本能の塊になっているケースが多いです。
小鹿のためなら人間に攻撃するのも厭わないという状態ですので、やはり近づかずに立ち去ることが賢明な判断といえるでしょう。
また山を散策していて偶然にも鹿のテリトリーに入ってしまった場合、鹿に後をつけられる、いわゆる鹿にストーカーされることもあるようです。
時折鳴き声を上げたりするので、びっくりする人もいるかと思います。
鳴き声は仲間に気をつけろと警告するのと同時に、人を見張っていて早く出て行けと威嚇している行為ともいわれます。
繁殖期や出産期以外ならば、至近距離で遭遇しても鹿から危害を加えられることは特にないとは思いますが、こちらが静かに立ち止まって鹿が視界から消えるのを待つ方がよいかもしれません。
まとめ
鹿は敵意がないと分かれば、向こうからは何もしてはきません。
たとえ鹿と鉢合わせしてしまったとしても、特に気にしていないように見せかけ、その場から静かに立ち去るようにしましょう。