テレビなどでも時々取り上げられているフンコロガシですが、生きた個体を実際に飼育することはできるのでしょうか?
日本国内には大きなフンコロガシは生息していないので、飼育観察しやすいサイズのフンコロガシは輸入個体になります。
ペットショップで時々扱われている輸入個体は、おもに野生下から捕まえられたものだそうです。
では、フンコロガシの飼育について少し調べていきたいと思います。
フンコロガシなので自然下でのエサは動物のフンですが、飼育する場合はどんな餌をあげればよいのでしょうか?
では見ていきたいと思います。
フンコロガシの飼育の方法
フンコロガシとは一般的にはフンを食べる虫の中でも、それを丸めて転がして巣へ運ぶ種類のことを広く表します。
主にスカラベと呼ばれるコガネムシ科・タマオシコガネ属の種類のことを指すことが多いです。
フンコロガシの飼育方法ですが、プラケースや水槽などの飼育容器に腐葉土や昆虫マットを厚く敷き詰め適度に湿らせます。
食べ物となるフン玉を最終的には土中の巣に持ち込んで潜る習性があるので、体全体が充分に隠れる位の厚さがあると理想的です。
また、温かいところに生息している種が多いので、冬のあいだも25度くらいを保つようにする必要があるようですね。
フンコロガシの餌はやっぱりアレ?
糞を食べる虫は美しい光沢をもつ種類が多いので、実はコレクターさんもいるようで、コレクターさんは餌となる動物のフンを冷蔵庫などに常に保管している方もいるのだそうですよ。
でも、家の中で飼育するとなると、本物の糞を与えるということにかなり抵抗がある方がほとんどだと思います…
フンコロガシが好むのは、草食動物のフンでヒトなどの糞ではありません。
そうなると、牛や馬、ヤギやウサギのフンが必要となります。
ただ特に繁殖を考えない場合、フン以外の物で十分代用できるとの情報があります。
これは可能性が広がりそうですね。
エサは、肉食系爬虫類の人工フード、もしくはウサギ用人工フード、そして水分補給用の昆虫ゼリーで飼育可能なのだそうです。
人工フードにたっぷりと水を含ませて練り、団子状にしたものを飼育ケースの中に入れておくと、それを丸めて転がす行動も観察できるそうですよ。
ただ繁殖をさせたい場合はやはり、新鮮な草食動物のフンが必要だそうです。
産まれてくる幼虫のためのフン玉を作り、その中に部屋を作って産卵する習性があります。
余談ですが、フンを餌に与え始めると、飼育スペースだけでなく、フンコロガシの虫自体からの臭いも強くなるのだそうです。
まとめ
一代限りの飼育だと、フンコロガシの飼育はそんなにハードルが高いというわけではなさそうですが、やはり繁殖させるとなるとなかなか大変そうですね。
長年飼いたい方は、衛生管理とご近所の方への配慮も忘れず可愛がってあげてほしいものです。