動物園の一番人気と言っても過言ではない動物、ライオン。
1頭から数頭で飼育されていることが多いですが、一部の種類を除いて、本来は群れを作って生活する生き物なのです。
意外と知らない生態の多いライオン。
野生のライオンは、いったいどのような暮らしをしているのでしょうか。
動物園で見ているだけではわからない、ライオンの生態についてご紹介します。
ライオンという動物の生態
ライオンが生息しているのは、アフリカやインドの一部です。
種類によって差はありますが、主にサバンナや草原などに生息し、他の動物を狩ってエサとしています。
ライオンの群れは「プライド」という名で呼ばれ、1頭~2頭のオスと10頭前後のメスによって構成されます。
オスはメスを従え、子を成し、他のオスやハイエナなどの外敵から群れを守ります。
一方メスは、子どもを生み育て、狩りをして群れを支えます。
狩りをするときには複数のメスライオンが集団で動き、一匹の獲物を狙い撃ちします。
オスはほとんど狩りをしませんが、メスだけでは仕留め切れない大型の獲物が相手の場合は、狩りに加勢することもあります。
群れに新しくオスのライオンが生まれた場合、一人前に成長した頃に、それまで暮らしたプライドを出て、新しい群れを作るための旅に出ます。
新しい群れは、メスだけの場合もあるし、オスがリーダーとして既に存在している場合もあります。
このため、プライドには常に、よそからオスのライオンがやってきて、乗っ取られる可能性が存在します。
よそからやってきたオスとプライドのリーダーであるオスは互いに争い、戦いに勝ったほうが新たなプライドのリーダーとなり、負けたほうはプライドから追い出されてしまいます。
追い出されたオスライオンは、単独で放浪するか、受け入れてくれる別の群れをさがすことになります。
まとめ
野生のライオンの生態について解説しました。
動物園で悠々と歩いているライオンを見る限りでは想像もつかないほど、野生のライオンの生きる環境は弱肉強食であり、激しい縄張り争いを勝ち抜いたライオンだけが生きていける過酷な世界です。
そんな環境をたくましく生き抜くライオンたちは、まさに「百獣の王」の名にふさわしいと言えるでしょう。