ライオンは、アフリカにあるサハラ砂漠より南、インドの西部に生息しています。
縄張り意識が高く常にプライドと呼ばれる群れで行動しています。
オスは狩りがあまり上手ではないため、メスが中心になって狩りをします。
オスは普段何もしないことがほとんどですが、群れを狙い襲いかかる敵からの、用心棒としての役割があります。
群れにいるメスを守り、群れに危険が迫ったときのオスの役割は重要であると言えます。
では、 オスとメスの役割や強さの違いとは一体何なのでしょうか。
ライオンのオスメスの役割とは?
ライオンの群れ(プライド)は、オスライオンがリーダーとなり複数のメスライオンと、子どものライオンで構成されています。
多い場合は40頭にも及ぶこともありますが、普通は数匹〜十数匹であることがほとんどです。
この群れのライオンは、主に血が繋がっています。
オスライオンの役割としては、子どものライオンでもオスであれば2〜3歳になった頃に群れから追い出します。
これは、子どものライオンが大きくなるにつれて、リーダーであるオス ライオンの脅威となることを防ぎ、自分の地位や子孫を繁栄させるための行動です。
オスライオンの役割は、群れを守ることですが、群れを守るために子供の命を奪います。
オスライオン同士が闘いになった時に、その闘いに勝利することによって勝利したライオンが、群れの新しいリーダーになった場合に、その群れの子どもの命が奪われてしまい、オスライオンの役割である群れを守るため、オスライオンは子供の命を奪います。
メスライオンの役割としては、狩りの仕事をするのは主にメスの仕事になります。
日中は暑さの影響もあるため、ライオンが狩りをするときは基本的には夜に行うことが多いです。
年長となるメスライオンは狩りにいくのではなく、子育てをするために群れに残ります。
しかし、メスライオ ンが狩りに成功する確率は決して高いものではなく、その成功率は2〜3割程度です。
そのため、毎日獲物を手に入れることができないため、普段の生活ではほとんど寝ていることが多く、体力を消耗しないように過ごしています。
ライオンのオスメスの強さ!
ライオンのオスメスの強さとしては、捕らえる獲物の大きさからも知ることができます。
ライオンの群れであれば、危険を伴いますが、陸上の生き物の中で最大の大きさで、捕らえられることがほとんどないアフリカゾウも、獲物にすることができます。
アフリカ大陸においてライオンは、人間以外で唯一ゾウの命を狙う力を持つ動物です。
オスメスの強さとしては、オスライオンはメスライオンより50%重く、特にゾウのような大型動物を狩ることに向いています。
メスライオンがゾウを狩るためには、普通は7 頭ほどの力が必要ですが、オスライオンなら 2 頭で狩ることができます。
また、オスライオンは1 頭でも若いゾウを狩る能力があります。
30頭のライオンからなる群れは、3日に1 頭のペースでゾウを狩ることが知ら れています。
まとめ
ライオンは、オスメスの強さの違いで役割が変わってくることがわかります。
オスは群れを守り、群れのリーダーとしてメスを守り子孫を残すことを役割としています。
メスライオンは、子育てをしたり獲物を獲るために狩りに出たりします。
狩りをしていても、オスライオンが側に寄ってくると、先にオスライオンに譲ったりするなど、群れの中にもオスメスの強さの違いで力関係も違っています。
厳しい環境で生き抜くためには、オスメスの強さの違いをうまく利用して生きることが、大切だということがわかります。