百獣の王の異名を持つライオン。
日本ではほとんどの動物園でその姿を見ることができ、知らない人はいないのではないかというほど人気者の動物です。
そんなライオンですが、いったいどのくらいの年数生きることができるのでしょうか。
野生のライオンと飼育されているライオンでは違いがあるのでしょうか。
今回は、ライオンの寿命について、その生態についても触れながら解説していきたいと思います。
野生のライオンの寿命
同じライオンでも、野生のライオンと人の手で飼育されているライオンでは、その寿命は違ってきます。
野生のライオンの寿命は、オスがおよそ10年、メスがおよそ15年とされています。
オスとメスで寿命にだいぶ差があるのが特徴的ですが、この寿命の差は、野生のライオンの習性がひとつの原因となっています。
野生のオスライオンは、自分の縄張りをめぐってオス同士で熾烈な争いを繰り広げます。
戦いによって傷を負い、そのまま息絶えてしまうものも少なくありません。
また、ライオンは集団で狩りをおこなう動物なので、縄張りを失って群れから追い出されてしまうと、生きていくのが困難になります。
この生態も、オスライオンの寿命を縮める原因となっています。
飼育下でのライオンの寿命
一方、縄張り争いとは無縁の、飼育下でのライオンの寿命は、およそ20年であると言われています。
野生のライオンと比べると、飼育下のライオンは10年近く長生きするようで、中には30年もの間生きたライオンの記録も残されています。
また、長生きする個体にオスとメスの差はあまりないようです。
ちなみに、同じヒョウ属の動物であるトラの寿命は野生で約15年、飼育下で20年ほどだと言われています。
また、ネコの場合、野生(野良猫)の場合の寿命はおよそ3年から5年、飼育下では約15歳と言われています。
おおよそその動物の大きさと寿命が比例しているように見えますね。
まとめ
ライオンの平均寿命について解説しました。
ライオンの寿命、あなたは長いと感じたでしょうか。
それとも短いと思われたでしょうか。
現在日本の動物園で最も長生きしているライオンは、23歳にもなるそうです。
今度動物園に行ったら、ぜひライオンを見に行ってみてくださいね。
もしかしたら、ご長寿のライオンに出会えるかもしれません。