狼の生態の1つとして群れで生活をする事が良く知られています。
この群れをパックと言ういい方もする場合もあり、必ず群れでも行動が第一原則的になっている事がわかります。
では、狼の群れの生態はどの様になっているのでしょう。
この群れは何が中心となっているか?を見て行きましょう。
狼の生態での群れ(パック)はつがいが中心?
狼を理解するには、まずは群れの生態を理解しておく必要があります。
多くの動物は群れを作るタイプと単独で行動するタイプに2分されますが、狼は群れを作って行動するタイプに属します。
また群れを作るタイプでも血縁関係のみのグループと血縁関係とは違うグループがあり、狼の群れは血縁関係のみで構成される群れとなっています。
狼の群れはつがいの親を中心とした家族で構成されており、4頭~15頭の範囲で群れが構成されているケースが多いのも特徴的です。
狩りを行う時には、この群れで獲物を追う事になるのですが、役割分担もできているのが特徴的と言ってもいいでしょう。
獲物を狩るときは、群れの上位にいる狼たちが、獲物の前に立ちはだかるようにします。
獲物がパニックになり後ろへ逃げようとするとそこには、下位の狼たちが立ちはだかって取り囲んでいます。
最後に群れのトップである親が獲物をしとめると言う、役割分担ができているのです。
この狼の群れは、小さなコミュニティーと言ってもいいくらいの社会性をもちあわせてもいます。
子どもの狼は親が面倒を見るだけではなく、群れ全体で面倒をみると言う事も行っているのです。
つがいを中心とした群れの構成で、社会秩序を子ども達に教えていると言う事になります。
狼の生態でつがいは一生つがいのまま
狼の群れの中心である親のつがいは、パートナーを変えることなく一生を共に過ごします。
ライオン等のように一夫多妻制の群れではなく、一夫一婦制の群れで構成されているのが大きな違いでしょう。
ある意味、決めた相手を一生共にすると決めたら変えることなく一生寄りそうと言う何とも、奥深い愛情が垣間見えます。
獰猛とも見える狼ですが、実は非常に愛情に溢れていると言ってもいいかもしれません。
人間とは違った考えで有る事は間違い有りません。
狼のつがいは、一方が病気やケガ又は寿命でこの世を去ってしまった場合、残った一方は、新しいパートナーを迎える事がほとんど無く過ごす事が多いようです。
また中には、一方がこの世を去ってしまうと同時期に残った一方も後を追うように、この世を去るケースも確認がされている様です。
それほど、お互いの信頼関係が非常に高い為に、パートナーを失った喪失感も非常に高いと言う事になりそうです。
絶望感が半端ないと言ってもいいのかもしれません。
見た目は獰猛そうな狼でも、心の中には非常にもろいガラスのハートの様な物があるのかもしれません。
それを割らない様につがいでいつまでも一緒にいるのではないでしょうか。
まとめ
狼の群れの生態やつがいの生態などについて紹介してきました。
一生同じパートナーでいる狼の離婚率は限りなく0%と言う事なのでしょう。
人間とは、全く違った事がわかると思います。
同じ血縁関係で群れを構成するのは一緒なのに、つがいの部分では考えかたが全く違っています。
どちらにしても、狼は愛情豊かな動物と言ってもいいのかもしれません。
この両親をみて育った子どもの狼たちは、自分たちで群れを作る場合もそれを受け継ぐ形になって行くわけですから、親の背中は子どもの鏡と言った所なのでしょうね。