ライオンは、草原や砂漠まで様々な環境に生息します。
20 – 400平方キロメートルの行動圏内（プライドエリア）で生活し、吠えたり尿を撒いて臭いをつける（マーキング）ことで縄張りを主張します。
食物が少なくなると縄張りを拡大し、獲物を捕らえて餌にします。
オスライオン1～3頭、15頭までのメスライオンと赤ちゃんライオンからなる群れを形成して生活しています。
縄張り内では、メスライオンの出産のための小規模な群れ（サブプライド）で分散し生活することが多いです。
ライオンの赤ちゃんの成長について！
メスライオンは、4歳ごろに受胎が可能となります。
妊娠期間は平均110日で、メスのライオンはプライドの場所からやや離れた、他の動物の目につかない巣穴で1頭から4頭の赤ちゃんを産みます。
同じ時期に出産するメスライオンたちのサブプライドで、ライオンの赤ちゃんはメスライオンたち共同で育てられます。
ライオンの赤ちゃんは、生後3か月ぐらいまで茶色い斑点のある灰色の毛皮に包まれています。
この斑点は成長するにつれ消えます。
赤ちゃんライオンは、生後6～7 か月頃には乳離れをします。
その後、2歳頃までは群れの中で育てられます。
メスのライオンは、その後も産まれたプライドの中で暮らしますが、オスライオンは2～3歳まで成長するとプライドから追い出され兄弟ライオンとともに行動します。
ライオンの赤ちゃんの大きさや体重は？
生まれるとメスライオンの母乳で育ちます。
授乳期間は7～10か月で、赤ちゃんライオンは生後1～2日でハイハイが出来るようになり、10日ぐらいまでに目が 開き、3週目頃には自由に歩き回れるようになります。
生後3か月ごろには、すでに肉を食べるようになるのです。
オスであれば、体重は250キログラムを超えることもあり、ネコ科ではトラに次いで2番目に大きな動物なのに、サブプライドで生まれた赤ちゃんライオンの体重は1～2キロととても小さいです。
まとめ
飼育されているライオンは、20年以上生きることもありますが、野生のライオンの寿命はより短く、特にオスライオンが10年以上生きることは稀なのです。
縄張りをめぐって他のオスと常に争うために傷を負い、それが寿命を大きく縮める原因となります。
ライオンは、他のネコ科の動物にはあまり見られない社会性を持っています。
メスと赤ちゃんライオン、そして少数の成熟したオスがプライド（群れ）をつくっています。
