ジャングルの王とも呼ばれているライオンの姿は、まさに勇敢で頼もしい姿です。
そのシンボルとも言われている「たてがみ」は長く、黒く、まさに王にふさわしい「たてがみ」です。
このたてがみはメスライオンには無く、オスライオンにしかありません。
ライオンのたてがみの色の意味は?
オスライオンが敵を倒して自信がついたときに、脳から精巣に送られる信号を左右し、テストロンというホルモンの分泌が行われます。
そのテストロンホルモンが、よりオスライオンのたてがみを長く黒くしているのです。
オスライオンの強さの象徴は、容姿やたてがみの長さが問題ではなく、色にあるのです。
オスライオンは争いによって強さを示すのではなく、たてがみの色でアピールすることで無駄な争いを避けているとも考えられます。
また、同じプライド内のオスライオンはたてがみの色で上下関係を保っており、プライド内での争いを避けていると言われています。
メスライオンは、赤ちゃんライオンを守るためにメスライオン共同で他の動物と争います。
メスライオンよりもオスライオンの方が敵も多く、闘いをする頻度が多いです。
ライオンのたてがみには、その強さが秘められているのです。
黒ければ黒いほど、長ければ長いほどオスライオンは強いのです。
黒々としたたてがみを持ったライオンほど健康で、メスライオンの共寝の相手としても、より濃く、黒い色をしたたてがみを持っているライオンほどメスライオンに好まれます。
まとめ
たてがみの色や量は、外気温などによって影響を受けるのです。
ヨーロッパや北アメリカなど、外界温度が低いところで飼育されているライオンは、より多量なたてがみを持ちます。
セネガルやケニアの東ツアボ国立公園では、たてがみのないオスもいると報告されています。
このように、気温により発達の仕方が違うのです。
ティンババティ保護区のホワイトライオンの雄にも本来はたてがみが無く、テストステロンがたてがみの成長と結びついているため、去勢され生殖腺が除去してテストステロンの生産も抑えられ、しばしばたてがみが非常に薄かったり生えなかったりするのです。
たてがみのない個体は、近親交配をした個体にも見られることがあります。
そのようなライオンは、繁殖力も貧弱なものになります。