狼は基本的には自分との血縁関係の家族と一緒に行動を共にすることをして、小さなコミュニティを作りだしています。
またカラスも狼と同じく群れで行動する事が確認はされていますが、鳥類ですから血縁関係で群れると言う行動まではしてはいないようです。
両方とも群れから外れた者たちは、共生して生きていくことができるのでしょうか?
狼とカラスの共生関係はありえるのか?
狼は哺乳類、カラスは鳥類と言う事で、基本的な分類が違っています。
普通で有ればこの段階で、狼とカラスの共生はありえないと言うのが一般的な見解だと思います。
まして狼もカラスも群れで行動する事を基本としている動物たちですから、群れごとでは余計共生する事は考えにくいと言った所でしょう。
狼は2歳を過ぎたオスは群れを離れ、自分が群れを作るために1匹で行動する事になるケースが多いようです。
いわゆる1匹狼と言われる存在です。
1匹で行動することになると、今までの様な群れでの狩りができなくなります。
常に空腹感に見舞われる事になるのです。
いわゆる大人になる為の儀式的な事なのかもしれません。
そんな時にやはり、群れから離れているカラスと出くわすとどうなるのか?と言う事になります。
狼がカラスを狩ると思う方も大勢いると思いますが、実はここで、出会った狼とカラスは共生する道を選ぶのです。
狼なら有る程度の大きさの獲物をとらえる可能性は高いですが、カラスはそれは出来ません。
しかしカラスは上空から臭覚と聴覚を駆使して獲物を探知する事できますが、狼はそこまでは探知する事は出来ないのです。
狼とカラスはお互いの利点を活かした所で手を組む事を選択する事で、カラスが餌を見つけ狼がそれを仕留める。
仕留めた獲物を狼はカラスに分け与えます。
これがいわゆる共生関係といわれている物です。
ひとたび手を組んだ狼とカラスは、餌を求めて旅を共にするのです。
これは、珍しい光景のように思われますが、狼が生息している地域では、意外なほど多くの目撃例があるのです。
自然の中で得た知恵なのか、本能なのか?はわかりませんが、狼はカラスの利点を知っている事とカラスは狼の狩猟能力の高さを知っている事をお互いが認知しあってしると言う事になります。
1匹狼は狩りの際に獲物に出会えなかった場合も多く、獲物に困ってしまった場合には、最悪のケースとして家畜に手を出すと言う事をしてしまいます。
仮に全ての1匹狼とカラスが共生した場合には、家畜を襲うと言う事はなくなるかもしれません。
全ての狼がカラスとの共生をできるとは限りませんから、仮説として成り立たないでしょうが、この共生関係は意外と相性がいいコンビなのかもしれません。
まとめ
狼とカラスは共生できるのか?について紹介してきました。
狼とカラス!?と思ってしまいますが、意外と利害が一致しているだけに良いコンビネーションを見せています。
本来で有れば、お互いの群れで行動するはずですが、何らかの理由で群れから離れた事に寄ってできた、コラボレーションなのでしょう。
自然で生きる為には、異なる種でも一緒に行動を共にすることが可能であると言う事を教えてくれている物だと思います。