日本では、ニホンオオカミやエゾオオカミが絶滅している為に、日本の山の中で狼に出会う事はまずありえません。
自然界では見る事の出来ない狼ですが、動物園などでは見る事が出来るのでしょうか?
それに飼育下の狼の餌はどのくらいの量をあげているのでしょう。
日本の動物園で狼が見られる所は有るのか?
日本の各地に大小さまざまな動物園が運営されています。
この中でどれだけの動物園で狼を飼育しているのでしょう。
日本の動物園で飼育されている狼はシンンリンオオカミ・ヨーロッパオオカミ・チュウゴクオオカミの3種類の様です。
【シンリンオオカミ】
- 北海道 旭山動物園
- 北海道 円山動物園
- 秋田県 大森山動物園
- 群馬県 群馬サファリパーク
- 富山県 富山ファミリーパーク
- 愛知県 東山動植物園
- 兵庫県 神戸どうぶつ王国
- 徳島県 とくしま動物園
- 鹿児島県 平川動物公園
【ヨーロッパオオカミ】
- 東京都 多摩動物公園
- 静岡県 浜松市動物園
【チュウゴクオオカミ】
- 大阪府 天王寺動物園
以上12の動物園で狼を飼育しています。
シンリンオオカミが一番多く飼育されている状況と言う事がわかるのではないでしょうか。
また、狼がいる動物園は西日本よりも東日本の方が飼育している園が多いのもわかります。
狼の生活環境は暑い所よりも涼しい環境を好むためなのかもしれません。
動物園 で飼育されている狼の餌はどういう物をあげているのか?
動物園で多くの狼が飼育されている事になりますが、飼育化での狼の餌はいったい何をあげているのでしょうか。
自然界でのシンリンオオカミ等の大型の狼は1日平均で約6kgの肉を食べている事がわかっています。
この6kgの肉を動物園にいる狼に与えてしまうと、確実に肥満体の狼になってしまいます。
自然界の狼の運動量と一緒の餌を与えてはいけないと言う事になります。
動物園で飼育されている狼の1日の食事量は2kg~5kgとなっています。
運動量や年齢・健康状態を加味しての食事量となります。
与える餌は、馬肉・シカ肉・牛肉・鶏肉などを生肉の状態で与えています。
動物園によっては、豚足や牛骨、魚や果物等も与える場合もあります。
肉食では有りますが、ある程度の果物などは食べる事が出来るのです。
生肉を与える場合にはブロック肉を与える事で狼が自分の好きな大きさに咬み切って食べることができるようにしています。
また肉の中に栄養剤を混ぜている事も有ります。
狼も大きく分類すると犬の仲間ですから、ドッグフードは食べるのか?と言う疑問もわいてきます。
添加物が入っていないドッグフードを与える事も有るようです。
但し、毎日餌を与える事は、どの動物園でも行っていないようです。
週に1~2日は全く餌を与えない日を作っています。
これは狼の健康面を考えての処置という事です。
動物園のオオカミたちは餌として様々なタイプの肉類をもらいます(肉以外にも魚や果物、ドッグフード等を与える園もあります)。メインはやはりブロック肉。色が赤いと馬肉や牛肉、色が黒っぽいと鹿肉であることが多いようです。 #狼情報 #肉の日 pic.twitter.com/ouxhxdBhD6
— 狼祭実行委員 (@wolfes_jp) February 9, 2015
まとめ
狼が見られる動物園と、動物園で狼が食べる餌について紹介してきました。
動物園の規模にもよりますが、思っていた以上に狼が飼育されていることがわかりました。
動物園に行って狼を見た記憶がない方もいるかもしれませんが、見過ごしている可能性もあるので、狼がいる動物園に言ったら確実に見てくださいね。
最近の動物園は自然界に近い状態で飼育している所も有るので、ウルフパック(狼の群れ)を見る事ができるかもしれませんよ。