大型のネコ科の動物である虎ですが、猫と同じように木に登ることもできるし、あの巨体を支えながらにして最大時速は60㎞もあります。
虎の巨体を支える足は、どのようになっているのでしょうか?
虎の足の構造に迫っていきたいと思います。
虎の足の構造はどうなっているのか?
虎の4本足は実は同じ長さではなく、前足より後ろ足の方が長いのです。
このことから常に後ろ足を、少し曲げた状態にしないと前足と高さがあいません。
でも特性を生かして、虎は最大で10mも前方に跳ぶことができるのです。
そして虎の前足の骨はとても強くて稠密であり、大きな獲物を狙うのに非常に役立っているのです。
シカやイノシシ、時にはヒグマも捕食することができるのは鋭い牙だけでなく、この前足の構造も大いに役立っていることが分かります。
更に爪は、10㎝もあります。
爪は普段は、鞘のようなものの中に隠れています。
これは獲物に、ゆっくり静かに近づくときに役立っています。
そして爪は靭帯で足の腱とつながっているので、木登りの時や獲物を捕らえるときなどには、腱を引き上げて爪が出るという仕組みになっています。
そして足の裏についている肉球には、とても頑丈で熱に強く、熱い砂の上や密林を縦横無尽に歩き回ることができるのです。
虎の足の指はどうなっているのか?
意外にも虎の足の指は、5本ずつではありません。
前足は5本ずつ指があるのですが、後ろ足は4本しかないのです。
進化の過程で、早く走る必要があり、親指をあまりにも使わなくなったことより、親指の部分が退化したと言われています。
他方で前足の指が5本あるのは、早く走るためには不要だけど、獲物に捕まえたときにガッチリ獲物を取り押さえるためだとか、木登りの際に必要なので、退化しなかったそうです。
ちなみに早く走るために後ろ足の指が4本になった、というのは何となく人間の私達からすると納得しづらいところがありますが、それと同じように指の数が減った動物は他にもいて、代表的なものは馬など、蹄をもつ動物です。
まとめ
虎の足のことについて、少しでもお分かりいただけたでしょうか?
実は虎の体の構造と、猫の体の構造はサイズの違いはあるものの、あとは同じだと言われています。
もし猫が近くにいる環境であるのなら、猫の足をよく見てみるのもいいかもしれません。