悲しいことですが、どんな動物でも、人間の飼育下でなければ、天寿を全うすることができません。
虎も然りです。
虎は、絶滅してしまった種類もおりますが、アムールトラはじめ、スマトラトラ、ベンガルトラ、アモイトラ、インドシナトラ、ジャワトラ、バリトラ、カスピトラ、アモイトラの9種類の虎が生息しております。
これら野生の虎の平均寿命は?
何歳まで生きられるものなのでしょうか。
野生の虎の寿命について
20世紀初めには、10万頭が生息していたと言われる虎ですが、現在は4000頭弱となっており、絶滅が心配される絶滅危惧IB類に指定されております。
虎は、インド、中国、タイ、インドネシア、ネパール、マレーシア、ミャンマー、ラオス、ブータン等広い範囲に生息しておりますが、ジャワ島、バリ島、カンボジア、中国の一部、トルコ、パキスタン、朝鮮民主主義人民共和国、ベトナムに生息していたカスピトラ、バリトラ、ジャワトラの3種類は絶滅。
アモイトラ、スマトラトラは絶滅する恐れがあると言われる近絶滅種となっております。
野生の虎の平均寿命は、オスの場合は10年未満、メスは10~15歳前後となり、飼育下にある虎の半分、もしくは半分以下の年齢で、短い一生を終えるとのことです。
WWF保全部門上級副代表のジネット・ヘムリー氏によれば、野生の虎の減少に頭を抱えるエリアは、中国、ベトナム、ラオス、カンボジアの4か国になり、生息数はカンボジアの0頭を除き、すべて2~7頭の一桁となるとのことです。
インド出身の写真家ジョン・アイザック氏は、毎年、インド・ラジャスターン州を訪れて、絶滅の危機にある野生のトラを救うため、生息環境、状況を発信しております。
まとめ
現在、日本国内にある動物園では、ベンガルトラ、アムールトラ、スマトラトラの3種類にホワイトタイガーが飼育されております。
アムールトラは北海道の旭山動物園ほか、多摩動物公園、天王寺動物園等で、ベンガルトラは岩手サファリパークほか、アフリカンサファリ、アドベンチャーワールド、那須サファリパーク、姫路セントラルパーク等で、スマトラトラは上野動物園ほか、ズーラシア、東山動植物園、みさき公園等で会うことができます。
ちなみに、東武動物公園にはホワイトタイガーが飼育されており、エサやり体験等のイベントが開催されております。