大きくて真っ黒な体、発達した筋肉が特徴的な、いかにも強そうな動物、ゴリラ。
そんなゴリラの強さを表すのに、「ジャングルの王者」という二つ名が良く使われます。
ところで、ゴリラって本当にジャングルに住んでいるのでしょうか。
そしてそれは、どこのジャングルなのでしょうか?
意外と知らないゴリラの生息地について、解説していきます。
野生のゴリラのおもな生息地は?
野生のゴリラが住んでいるのは、アフリカ大陸中央部、赤道直下地帯の一部の熱帯雨林や低地の湿地です。
平均で10頭ほどの群れを作り、ひとところに定住せず、エサを探しながら広いジャングルの中を渡り歩いて生活しています。
現在世界には4種類のゴリラが生息しています。
ジャングルに生息しているのはどのゴリラも同じですが、それぞれに生息地域が異なっています。
最も数の多いニシローランドゴリラは、ガボン・赤道ギニア・アンゴラ・中央アフリカ共和国・コンゴ・カメルーンに分布していますが、次いで数の多いヒガシローランドゴリラは、コンゴ民主共和国の東部のみに生息しています。
さらに数が少ないのがマウンテンゴリラで、こちらの生息地はウガンダのブウィンディ国立公園と、ウガンダ・コンゴ民主共和国・ルワンダの三カ国の国境にあるヴィルンガ火山群の2ヶ所のみ。
最も数が少なく、絶滅の危機にさらされているクロスリバーゴリラは、カメルーンとナイジェリアの国境にあるクロスリバー国立公園のみにしか生息していません。
以前はゴリラの生息地はもっと広く、さまざまな国にわたっていました。
しかし、熱帯雨林の伐採やエボラウイルスなどの感染症、人間による狩猟によって、ゴリラの数は急激に減少し、今ではアフリカのごく一部に生息地を残すのみになってしまいました。
現在もゴリラの数は減り続けており、今現在ゴリラが生息している地域も、遠くない将来、ゴリラがいなくなってしまうおそれが非常に高いとされています。
まとめ
野生のゴリラの生息地について解説しました。
現在ゴリラが生息しているのは、アフリカのほんの一部の熱帯雨林のみです。
地図で見ていただくと、その面積の小ささにきっと驚かれると思います。
人間の開発などによって、住む場所を奪われつつあるゴリラ。
これ以上減ってしまうことがないように、みんなで守っていきたいですね。