現存する霊長類の中では、世界最大の大きさを誇るゴリラ。
筋骨隆々としたその体つきや迫力のある顔、豪快に胸を叩くしぐさなどから、強くて凶暴な動物であるというイメージを持たれることが多いのですが、本当はどんな性格をした生き物なのでしょうか。
あまり知られていないゴリラの性格について、探っていきたいと思います。
ゴリラの特徴と意外な性格!
ゴリラの性格は、見た目から想像するほど凶暴なものではありません。
むしろその逆で、おとなしくて穏やかな性格をしているのです。
また、とても繊細で、臆病であると言ってもいいほど争いを避ける傾向があります。
ゴリラはその発見以来、長年にわたって凶暴な生き物であるという認識を受けてきましたが、どうやらそれが間違ったものであるらしい、ということがわかってきました。
ゴリラは、しばしば胸を叩くしぐさ(ドラミングといいます)をすることがあります。
これは、威嚇のサインであると長年思われてきました。
しかし、近年の研究によるとそれは誤解であり、実際には、ゴリラ同士の間で争いが起きそうな状況になったときに、その争いを収めるために胸を叩いてサインを送るのだ、という説が有力になってきています。
海外の動物園では、誤ってゴリラの檻に転落してしまった人間の子どもを、その檻にいたメスゴリラが抱きかかえ、飼育員に手渡したという、なんともほほえましい出来事もあったそうです。
こちらが危害を加えるようなことをしなければ、ゴリラは実に友好的で優しい生き物なのです。
ただし、そんなゴリラも、時として危険な生き物に豹変することがあります。
ゴリラはその繊細さから非常にストレスに弱く、特に発情の時期になると過度のストレスから凶暴性が増すと言われています。
時には、ストレスによってパニックを起こしたオスが、メスに襲い掛かってしまうこともあるそうです。
こういった神経質な性格から、ゴリラの繁殖はとても難しいと言われています。
まとめ
ゴリラの性格について解説しました。
見た目に反してとても穏やかな性格の持ち主であることを、意外に思われた方も多いのではないでしょうか。
次にゴリラを見るときは、ぜひその性格に注目して観察してみてくださいね。