イノシシと聞いて「猪突猛進」という言葉を思い浮かべる方も多いでしょう。
大きな体と鋭い牙で突進するイノシシは攻撃的で狂暴な動物だと思ってしまいますよね。
畑を食い荒らしたり人間を襲ったりするニュースを聞けば厄介者のイメージが強くなります。
しかし本当にイノシシは暴れん坊の厄介者なのでしょうか。
イノシシが人を襲うのはどのような理由からでしょうか。
イノシシが人を襲う!その理由は?
普段はおとなしいイノシシが人を襲う理由の1つは自分と子供を守るためです。
臆病なので本来は人の気配を察知すると自ら離れて行きます。
しかし、いきなり出会ってしまったり、人間が急に動いてイノシシを刺激してしまったりすると、興奮して敵と思い襲ってくることがあります。
もう1つの理由は食べ物です。
警戒心の強いイノシシですが人に慣れてくると白昼堂々住宅街に現れることがあります。
人間が持っている食べ物を狙って近づいてきたら、食べ物は手放してそっと遠くに離れましょう。
悲鳴を上げたり背を向けて走って逃げたりするとイノシシは興奮して襲ってきます。
人を襲うこともある!イノシシはどんな性格?
イノシシは力強そうな外見とは裏腹にとても神経質で警戒心が強く臆病な性格です。
基本的に他の動物や人間、見慣れない物からは離れようとします。
しかし驚いたり興奮したりすると予想外の行動をとることがあり、本能的に逃げる物は追いかけます。
ですからイノシシに遭遇した時に、焦って背を向けてダッシュで逃げることは危険です。
背を向けずにその場をゆっくり離れましょう。
イノシシは見かけによらず身体能力がとても高い動物です。
走るスピードは時速40~45㎞で急停止も方向転換も出来ます。
直進しか出来ないということはありません。
ジャンプ力もあり120㎝程の柵なら越えられます。
鼻も強く60~70㎏の岩を動かすことが出来ます。
これだけのパワーで突進して来たら人間などとても勝てません。
だからイノシシを追いかけたり威嚇したりして、興奮させてはいけないのです。
まとめ
イノシシは神経質で臆病な性格です。
基本的には人間が近くにいることが分かると離れて行きます。
臆病だからこそ驚いたり威嚇されたりすると、自分や子供を守るために攻撃的になり襲ってきます。
興奮したイノシシは大きく重たい体で突進してきます。
走るスピードも速く鼻や牙も武器になります。
もしイノシシに遭遇してしまったら、落ち着いて目を離さずに後ずさりで距離をとっていきましょう。
普段はおとなしく臆病なイノシシが攻撃的になるのは、主に自分や子供の身に危険を感じた時や発情期、分娩後です。
子供のイノシシを見かけたら近くに親がいると思って警戒したほうがよいです。
また、人が持っている食べ物を狙って近づいて来たら食べ物は手放してそっとイノシシから離れましょう。