野生動物が餌を求めて人里に現れることはよくあることです。
イノシシも人里に現れて畑の作物を食い荒らすなど、人間にとって困った存在になってきています。
イノシシは体を隠せる草木の茂みや、河川などの水場が近くにある土地を好むため、低い土地の森林や雑木林で生活しており意外と人間の近くにいるのです。
イノシシが畑や民家に近づくのはそこが安全で、美味しい食べものがあることを知っているからです。
そんなイノシシたちの行動には、どのような特徴があるのでしょうか。
イノシシが出没し行動する時期とその特徴
冬眠しないイノシシは1年中人里に出没します。
目的は餌です。
イノシシは大変賢く、畑などにおいしい食べ物があると知ってしまえば1年中餌を求めて畑や民家に現れます。
記憶力も優れているため、一度味をしめると同じ場所に繰り返し現れることもあるようです。
また警戒心が強くとても臆病な面もあり見慣れない物にはなかなか近づきません。
そんなイノシシですから、人里に出て来る時はいつも同じけもの道を使って行き来しているようです。
イノシシは主に植物質を好む雑食です。
春は大好物の筍を掘り当てて食べます。
他にも芋類、果物、稲も食べます。
人間が食べるものはほとんど食べるようです。
ですから臆病なのに人里に出て来るのです。
そして農作物については、きちんとそれぞれの美味しい時期が分かっていて適切な時期に食べるようです。
1年を通して季節ごとに色々な農作物を食べています。
イノシシが出没し活発に行動する時間帯
夜な夜な畑を食い荒らすイノシシですが、実は昼行性です。
ですから活発に行動する時間帯は早朝や夕方です。
しかしイノシシはとても賢い動物です。
人里近くで生活しているイノシシは、人に見つからないように夜に行動するようになります。
つまり人の気配の無い夜間に活発に行動するのです。
こんなに警戒心が強く臆病な動物ですが、中には人に慣れて安全だと分かった途端に日中でも人里に出没するイノシシもいます。
ですが人に懐くのではなく、白昼堂々買い物袋を狙って襲ってくるようなことがあるので気を付けましょう。
まとめ
イノシシは1年中人里に出没します。
本来は昼行性で主に早朝や夕方、活発に行動する動物です。
しかし人間による土地開発などで自然に餌を手に入れる事が難しくなった、また人里に美味しい物がある事を覚えてしまったなどの理由から、人間の近くに現れるようになってきました。
イノシシは警戒心が強く臆病で大変賢いため、夜なら人間に見つからずに畑の作物を食べられると学習したのでしょう。
人里の近くで生活するイノシシは、人間を避けられる時間、つまり夜になると活発に行動するようになりました。
ところが中には人に慣れてしまうイノシシがいて、日中でも人里に出没し人間が持っている食べ物を狙うという大胆な行動に出ることもあるのです。