ネコを飼っている人はよくご存知だと思いますが、ネコは、草を好んで食べます。
食べる理由は大きく分けて2つあります。
1つは、ただ好きな草だから。
もう1つには、胃や腸にたまった毛玉を嘔吐、もしくは排出するためになります。
ザラザラとした舌を使って毛づくろいを行うネコは、毛を舐めるたび、胃の中に毛玉が蓄積されていきます。
そのまま放置すれば、胃や腸に毛玉が詰まる毛球症を発症し、手術して除去しなければなりません。
ネコ科に分類される虎も、定期的に草を食べる習慣があるのでしょうか。
また、虎は肉食動物になりますが、生息エリアは熱帯雨林やマングローブが茂る湿原になります。
そこに生息する魚を食べることもあるのでしょうか。
虎は魚を食べるの?
こんなニュースが掲載されておりました。
2007年、米英独の国際チームが、世界各国の家ネコ1000匹に対してミトコンドリアDNAを解析したところ、家ネコの祖先は砂漠に生息していたリビアヤマネコだったことが判明したそうです。
この結果によりますと、ネコは魚とは無縁の砂漠で生きていたことになり、魚を食べないという結果になります。
なぜ、ネコは魚を食べると言われているのでしょうか。
その理由は様々ありますが、一つには、江戸時代、日本ではまだ肉を食べる習慣がなく、たんぱく質を摂るには魚しかなかったことが挙げられます。
実は、魚のもつ不飽和脂肪酸は、ネコの身体では処理しにくい物質となっており、身体に良い餌ではありません。
ネコ科の虎にとっても、魚は好んで食べるものではないのかもしれませんね。
虎は草を食べるの?
虎が食べるものは、主にイノシシ、シカ、ウシ類とされておりますが、実は、ある時期になると、積極的に草を食べることがあります。
それは、換毛期になります。
ネコの換毛期は3月、11月を目安にやってきますが、虎は5月初旬から中旬にかけて、毛が生え変わる換毛期を迎えます。
もちろん、個体差があり、一概に5月が換毛期であるとは言い切れません。
が、動物園で飼育されている虎は、5月を目安に換毛期を迎える虎が多いとのことです。
ちなみに、こちらの動画は、虎が草を食べているところを撮影したものになります。
まとめ
虎は、新鮮な生肉しか口にしませんが、毎日同じものばかりでは飽きてくるのかもしれません。
彼らは時々、シベリア松の実に手を伸ばし、また、木に登ってフルーツを取って食べることもあるとのことです。