やわらかくてふわふわのうさぎの毛。

抱っこするのも、撫でるのもとても心地いいですよね。

このふわふわの毛、年に2回ほど生え変わるのですが、そのときに色が変わるのを見たことがある方も多いかと思います。

ペット用に品種改良されたうさぎももちろんですが、寒いところに住んでいる野生のうさぎの場合、さらに劇的に色が変化します。

今回はうさぎの毛の生え変わりのときにみられる変化について、お話ししていきたいと思います。

うさぎ 冬 白くなる

換毛期の変化~うさぎは冬に白くなる?

うさぎは、春と秋の2回、毛が生え変わる時期があります。

この時期を換毛期といいます。

夏の暑さや冬の寒さに対応するために、夏用の毛と冬用の毛を入れ替えるのです。

換毛期の期間中は、抜けた毛と新しく生えた毛の長さが違うため、うさぎの毛並みが長いところと短いところがまだらになって、まるで毛並みが乱れているように見えますが、換毛期が終わると自然と綺麗な毛並みに戻ります。

また、冬用の毛と夏用の毛が入れ替わるときに、毛の色が変わることがあります。

色の変わり方は、うさぎによってそれぞれ違っており、黒っぽくなる子もいれば、茶色っぽい色の毛が生えてくる子もいます。

ただし、それにあてはまらないうさぎもいます。

例えば、日本の寒い地方が原産のノウサギの場合、生え変わる毛の色はどのうさぎも毎回ほぼ同じです。

春~夏の間は茶色っぽい毛が生えており、冬が近づくと真っ白な毛に生え変わります。

雪景色の中を真っ白なうさぎが跳ねている姿を、テレビなどで見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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なぜ寒い地方のノウサギだけが真っ白になるのでしょう。

それは、擬態するために都合がいいからだと言われています。

北国に住むうさぎたちは、深い雪の中でえさを探して跳ね回ります。

夏の間茶色かったノウサギは、この頃になると真っ白な毛に生え変わっているので、雪と同化して捕食者であるキツネやイタチなどから見つかりにくくなります。

また、暖かくなり雪が解ける季節になると、ふたたび換毛期を迎え、茶色の毛に生え変わります。

この茶色の毛は、地面の色と同化し、敵の目をあざむくことができます。

こうして毛の色を周囲の環境に合わせて変化させることで、野生のノウサギたちは天敵から身を守っているのです。

まとめ

換毛期のうさぎの変化について解説しました。

寒さや暑さに順応するのはもちろん、敵から身を守るためにも、換毛はうさぎにとってとても大事なものなのです。

換毛期のうさぎは体力の大半を換毛に使ってしまうため、弱りやすくなっています。

おうちのうさぎが換毛期にさしかかったら、体力を消耗させるようなことは避け、たっぷり栄養を与えてあげてくださいね。

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