見た目も似ている肉食動物のジャガーとライオン、トラですが、この3種類の動物には、どのような違いがあるのでしょうか。
ジャガーとライオン、トラにはどんな違いがあるの?
まず、ジャガーのことについて説明します。
食肉目ネコ科ヒョウ属に分類されるジャガーは、体長は120~185センチ、肩高は68~75センチ、平均体重は約50キログラムとされております。
が、ブラジルの世界最大級の熱帯湿地パンタナルには、体重136キログラムに達するオスのジャガーが確認されております。
ネコ科の肉食動物ではライオンに次ぐ大きさとなっております。
ジャガーのもっとも大きな特徴は、その模様です。
ヒョウと間違われることもありますが、ジャガーの模様は、黒い斑点の周囲に黒い斑紋が囲んでいる梅花紋になります。
生息地は中南米になりますが、草原、林、沼地等、様々な環境に馴染む特性をもち、小動物から樹上、水中に生息するあらゆるものを餌とします。
単独行動を好む、夜行性の動物になります。
続いて、ライオンですが、言わずと知れた百獣の王であり、食肉目ネコ科ヒョウ属に分類されます。
トラに次ぐ大きさをもち、最大体重250キログラムを超えるオスも生息しております。
サハラ砂漠以南、インドに生息しておりますが、現在、アフリカでは頭数が減少していることから、危惧種に指定されております。
ライオンはオスには立派なたてがみがありますが、メスにはありません。
数頭から15頭ほどで群れを形成し生活する習性をもっております。
最後は、トラについてです。
トラもジャガー・ライオン同様、食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される肉食動物になります。
インド、インドネシア、中国、マレーシア、ミャンマー、ラオスと幅広いエリアで生息しておりますが、トルコ、パキスタン等の一部エリアでは絶滅が心配されております。
体長は140~280メートル。
肉食動物の中では、ライオンを超える大きさをもつ動物になります。
トラの背面は、黄色、もしくは黄褐色になり、黒い横縞が入っておりますが、動物園で人気のホワイトタイガーの背面は、白色、もしくはクリーム色に、黒い横縞が入っております。
まとめ
現在、ホワイトタイガーは希少種となっており、日本国内においては30頭ほどしか生息しておりません。
ちなみに、国内の動物園で飼育されていたトラの最年長は、池田動物園で飼育されていたベンガルトラのヒロくん。
24歳という大往生で、2017年10月14日永眠。