人間に言葉があるように、象にも言葉があり、会話するという話があります。

俗に象といえば、連想する鳴き声だけではなく様々な鳴き声があり、言葉のように変化するそうです。

一体どういうことかみていきましょう。

象 鳴き声 意味

象の鳴き声には意味がある?

象は大変知能の高い生きものです。

人間と同じように、鏡に映る姿が自分であると認識できる能力がある動物は、チンパンジー、オラウータン、ゴリラ、バンドウイルカと大変少ないのですが、象もこの自己認識能力があります。

そして、象には人間と同じように言葉があるのではないか、といわれています。

象の鳴き声を研究したところ、こんにちは、大好き、久しぶり、寂しい、助けて、といった鳴き声を確認したというのです。

象の鳴き声は、人間が20から20,000ヘルツなのに対し10から24ヘルツの音域と人間に聞き取れない音域で、工事現場の騒音以上の大音量を発します。

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よく象の鳴き声として表現されるものは、実は興奮して威嚇されている声です。

象の耳は足裏のクッションを通して、骨伝導で非常に遠くの音を感知することができ、4キロ先の仲間と会話することもできます。

一説には100キロ先の音も聴くことができるといい、スマトラ沖地震の際には、津波が到達する1時間も前に高台に退避して犠牲になる象は一匹もいなかったといいます。

象は群れで行動し、血縁関係のある象を記憶し、情報交換をします。

ある子象の死に際して、仲間の象はもちろん、遠くにいた親戚も駆けつけて、悲しみを表現する鳴き声を発して子象の死を悼んだそうです。

まとめ

象といえば動物園の人気者であり、印象として硬いコンクリートの飼育場所と水場のある施設にポツンと飼育されているようなイメージがあります。

しかし、象は特に雌は基本的には群れで生活する習性があります。

アフリカのサバンナや、アジアに生息する野生の象には、遠くにいても会話する能力があり、互いの居場所や情報を確認し、助け合いながら生きています。

近年、一部の密猟者によって象牙を乱獲され、そのまま死に至るケースも珍しくありません。

このままでは象は、絶滅してしまうといわれています。

象には、人間と同じように心があるといわれています。

象の鳴き声は、4キロから50キロまで届くといわれ、寂しさを訴える声や悲しみの声は遠くまで仲間に届き、時には優しく慰めてくれ、また、仲間の死に、追悼の象が列をなすほどです。

この素晴らしい生きものが地球から失われないよう願うばかりです。

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