動物園の魅力といえば、多くの動物を見ることが上げられます。
そんな動物園の中でも、最も大きな動物にあげられ、「動物園と言えば?」と聞かれれば象と答えられる人も多いと思います。
アニメのダンボでは、大きな耳を使って空を飛ぶ姿が描かれていますが、そんな象の耳は何故あんなに大きいのでしょうか?
象の大きな耳!以外な役割とは!
一般的な耳の機能として思いつくのは、音を聞く事だと思います。
勿論、象の耳も音を聞く役割があり、大きな耳をアンテナのように使い音を聞いています。
象は20Hz以下の周波数で、仲間の象とコミュニケーションを取っており、この低い周波数を聞き分ける耳で、10km離れた象との会話も可能としています。
また、この大きな耳を使って、骨伝導で地面の震動も感じることができ、遠く離れた場所での雨や雷を察知して、水のある場所を見つけることも出来ます。
皆さんは象が、耳をパタパタと動かしているのを見たことがあると思います。
実はこれも象の耳の大きな特徴で、象は大きな耳をパタパタと動かすことで、体温の調節を行っているのです。
人間であれば体温が、上がれば汗をかいて体温の調節をします。
しかし、象は比較的水の少ない地域に生息しているため、汗をかいても少なくなった体内の水分を補給することが難しくなります。
そういった環境もあり、象は耳をパタパタさせて体温の調節をするようになりました。
象の耳には細い血管がたくさんあり、この血管内の血液を風にあてて冷やし、体に戻すことで体温調節をしています。
象の体は非常に大きいので、あれだけの大きな耳が必要になったのです。
ただ、象の耳が大きいという特徴は、直射日光が当たるアフリカのサバンナ地帯に生息するアフリカ象の特徴で、森林地帯の水分が比較的取りやすく、障害物の多い地域で生息するインド象は、体温調節が比較的やりやすく、森林地帯の移動の際に大きな耳が逆に邪魔になってくるため、アフリカ象に比べると耳は小さくなっております。
他にも威嚇の役割も持っており、広げると3m近くなることを利用して相手動物を威嚇し、ライオン等の肉食動物から身を守っております。
まとめ
このように耳といっても、多くの役割を持っております。
特に野生の厳しい環境で、生き抜いてきた動物の特徴には、我々人間とは違った生き抜く為の術が詰まっていることが多いと言えます。