しなやかな動きで動き回るゾウの鼻。

重たいものも軽々と持ち上げたり、たくさんの草をまとめて摘み取ってしまったりと多彩な動きをします。

これだけ存在感を放っているゾウの鼻ですが、実はレントゲンで骨格を撮影しても、鼻の部分は映りません。

実は、骨がないのです。

では、「ゾウの鼻には骨がないのなら、じゃあなんで動いているの??」という点について紹介します。

ゾウ 鼻 仕組み 筋肉

ゾウの鼻の驚くべき仕組み!

実のところ、ゾウのあの長い鼻は上唇と鼻が伸びて、さらにそこに筋肉がついたものなのです。

ですので、中に骨はありません。

長い体を持つ動物と言うと、蛇を思い浮かべます。

蛇にはちゃんと骨があるのに、それと同じくらいしなやかな動きをするゾウの鼻には、骨がないというのは不思議で仕方がありません。

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ゾウの鼻は筋肉がびっしり!

では、どうしてゾウはあんなに器用に鼻を動かせるのでしょうか。

それは鼻についている筋肉に、秘密がありました。

なんと、ゾウの鼻には10万もの筋肉がついているのです。

それだけではぴんと来ないかもしれませんが、ヒトの腕についている筋肉は小さい筋肉で大雑把に数えて大体30ほど、全身に至っても大小合わせて約600ですから、ゾウは鼻だけでも相当な筋肉量なのが分かります。

また、それだけの筋肉を持つゾウの鼻はただ力を入れるだけでなく、豆腐などの柔らかいものでさえも力加減を調節して、崩さずに持つことが出来ると言われています。

ただ曲げ伸ばしするだけでなく、繊細な力加減も出来るとは、筋肉の数10万はだてではないということでしょうか。

なお、ゾウにはその長い鼻を使って人間の発声機構を、模倣しようとする個体もいます。

触れるだけでなく、音でもコミュニケーションをとるツールのひとつとして用いているわけですね。

まとめ

ぐにゃぐにゃと変幻自在に動かせるとはいえ、まさかゾウの鼻には骨がないということを知らなかった方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

筋肉の数も、万単位となると想像もつきません。

進化の奥深さと、可能性をひしひしと感じます。

因みに、ゾウは鼻をシュノーケル代わりに水中を潜ったりもするのだそうです。

ゾウの鼻は本当に万能なのですね。

鼻を短くしてしまったり、失くしてしまうことはゾウの生存を危うくする、というのもうなずける話です。

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