迫力と威厳があり、それなのに可愛さや優しさも備わっているゾウ。
ゾウは大きな耳と長い鼻がとても印象的な動物ですね。
では、ゾウの目はどのような特徴があるのでしょうか。
ゾウの目の色や視力について解説します。
ゾウの目はどんな色をしているの?
ゾウは耳と鼻に特徴がありますが、その大きさ通り聴覚と嗅覚が優れています。
特に嗅覚に関しては、鼻を高く上げることによって、遠くから風に乗って届く匂いや香りを嗅ぎ取ることができるといわれています。
では、瞳はどうでしょうか。
ゾウは睫毛が長く、下を向くと睫毛で目が隠れてしまい瞳の色を見ることが難しくなります。
睫毛が長いのは、土や誇りから目を守るためだそうです。
天気の良い、明るい日差しが差し込む屋外は、ゾウの目が見られる絶好のタイミングです。
ゾウの個体によっても差があり、また天気によって瞳の色の見え方が変わってきますが、ゾウの目は基本的には明るい茶色、あるいは栗色をしています。
瞳の中心部から縁に向かうにしたがって、濃い茶色から黒に近づきます。
形は人間と同じ球体で、白目もあります。
ゾウの目を横から見てみると、球体が少し飛び出ているように見えるので、分かりやすいでしょう。
しかし視力は弱く、色覚もありません。
ゾウは人間のように様々な色を判別することが難しく、色彩に極めて乏しい世界で生きているようです。
視力が弱い分、嗅覚と聴覚が優れています。
長い鼻はとても筋肉質です。
その長い鼻を上手く利用して、食べ物や水を口に運ぶことができます。
鼻で水を勢いよく吸い込んで自分の体にかけたり、水浴をすることも可能です。
ゾウの鼻は、人間でいう上唇と鼻に当たる部分が発達していて、先端の指のような突起部分を巧みに使って、小さな物から柔らかくて掴みにくい物まで何でも器用に掴み取ることができます。
また耳も非常に良く、人間では聞こえない低周波音を感知して音を聞き分けます。
ゾウは20Hz以下という低周波音で、10キロ先にいる仲間のゾウとコミュニケーションを取り、会話ができるそうです。
まとめ
ゾウは高い適応能力を持った動物です。
弱い視力を、優れた嗅覚と聴覚で補っているといえるでしょう。