500万年前から4000年前まで生息していたという化石生物です。
500万年前というと、日本の琵琶湖が形成された頃。
また、アウストラロピテクス(猿人)が生まれた時代から、氷河期と言われるあらゆる地上の物を凍えさせた時代に栄え、人間が文明を持ち始めた時代までに絶滅しました。
マンモスが絶滅した理由には諸説あり、氷河期の終わりとともに滅んだという説や、伝染病で滅んだという説など様々です。
マンモスは、象の祖先といわれることもありますが、厳密にいうと、少し違います。
象とマンモスの違いとは?
マンモスと、その類縁であり現在も生息するアジアゾウ、アフリカゾウなどとは、決定的に違う点があります。
マンモス
- 生息時代
推定500万年前から4000年前。
氷河期を中心に生息し、絶滅。
- 生息
ユーラシア大陸、アフリカ大陸、アメリカ大陸に広く生息。
- 生態
氷河期に対応して寒さに強い。
イネ科の植物や柳、キンポウゲなどの草を食べていた。
- 特徴
全長3メートルから5メートルの湾曲した巨大な牙を持つ。
極寒に対応出来るよう、体毛があり、分厚い脂肪を持つ。
また、耳、鼻、尾が小さい。
象
- 生息地
アフリカ大陸、アジアの熱帯、砂漠、サバンナ、高地などに地域に生息。
- 生態
暑さに強い。
草、木の皮、果実などを食べる。
- 特徴
暑さから身を守るため、長い鼻、皮膚の皺がたくさんあることが特徴。
体毛はあるが、薄くまばら。
また、アフリカゾウの耳は大変大きい。
象とマンモスの大きさを比較すると?
- アフリカゾウ
肩までの高さ3メートル 、体重4から7トン
- アジアゾウ
肩までの高さ2メートルから3メートル、体重3から5トン
- マンモス
肩まで高さ1メートルから5メートル
体重20トン(推定)
象はマンモスが祖先!?
象はマンモスと同じ鼻長族で、同じ祖先を持ちます。
しかし、マンモスが象の祖先というわけではありません。
一番近いのはアジアゾウで、同一の祖先から進化していく過程で分かれた、と考えられています。
まとめ
象の遠類であるマンモスは、約4000年前に絶滅しました。
マンモスの絶滅は原因は諸説ありますが、環境の変化が原因ではないかと考えられています。
そして象もまた、象牙を狙った人間のエゴにより絶滅の危機に瀕しています。