陸上最大の哺乳類象は、神様や神様の使いとして畏怖され、動物園の人気者として飼育され、時に家畜として使役されながら、人間に愛されてきました。
最近、その巨体から出る糞が注目されているというのですが、一体どうなっているのでしょうか?
象の糞の重さについて!
象の体は、大変大きいため、その分糞もたくさん出るので、飼育員はまずその掃除が大変だと言います。
どれくらいかというと、1日に50キロから60キロを糞として排出します。
1日に食べる量は200から300キロ。
その4分の1ほどが糞として出されています。
糞玉一つあたりの重量は、450グラムから1200グラム。
それを一回に 5.6個出します。
象の糞の量は?
象は糞を1日に約10回ほど出します。
一回あたりに2キロから7キロですので大変な量になります。
象は1日に膨大な量を食べますが、食べたものを体内であまり消化せずに排出します。
驚いたことに、最近では、象の糞が色々再利用されています。
肥料として活用されることはもちろん、タイではメタンガスの原料として使用されています。
また、糞をよく洗って煮出して残った繊維質で作った紙を販売したり、芸術に活用されることもあります。
象の象牙を狙う密猟者が後を絶たず、象を守る活動として、タイなどで販売され、日本でも上野動物園や市原ぞうの国などで見ることができます。
さらに、なんと象の糞コーヒーというものもあり、タイの五つ星ホテルで販売されています。
一杯5,000円、35グラムのコーヒーが約11,000円します。
最高級のコーヒーとして有名な、コピ・アルクというジャコウネコの糞から作るコーヒーより芳醇な香りがして、苦味が全くないといいます。
まとめ
象は身体が大きい上に1日にたくさん食べるので、糞の量も多く、掃除も大変です。
しかし、最近では燃料として利用されたり、紙を作ったり、高級なコーヒーを作るために利用されています。
アフリカゾウはいま、象牙密猟の被害が深刻にな状況で、絶滅の危機に瀕しています。
野性の象の糞は臭わないといいますが、象を守るために、象牙を狙う人々に違う価値を見出してもらおうと、様々な取り組みが進んでいます。