動物園の人気者、象。
そののんびりゆったりとした姿に癒される方も多いと思います。
しかし、皆さんのイメージとはちょっと違う一面があるのをご存知でしょうか?
象の飼育員が敬語を使わない!?
象は、アフリカやアジアに生息する陸上の動物としては最大の哺乳類です。
その大きさは、アフリカ象の雌が3000キロ、雄は6000から7000キロの重さがあり、体の高さは4メートルから5メートル。
アジア象の雌は2000から3000キロ、雄は5000キロの重さで体の高さはと3メートル程。
体が大変大きく、象が少し鼻を動かすだけでも相当な力になります。
ですから、野生のライオンやチーターも象を襲うことは、弱っている個体や子どもでない限り、ありません。
力ではとても勝てないとわかっているからです。
日本では動物園の象の飼育は、基本的には檻の外から行います。
象の飼育は、プロの飼育員や象使いでさえ一瞬の気の緩みが、命にかかわることのある難しいもので、動物園の中でも事故が多いのです。
象は大変知能の高い生きもので、人間の上下関係を理解します。
それだけにプライドも高く、一瞬でも弱みを見せれば、指示に従わなくなってしまいます。
ちょっとした上司に対する敬語や会釈でさえ、弱い生きもののサインに見えるのです。
象を飼育する上で、毎日のトレーニングやスキンシップは欠かせません。
日々の積み重ねによって信頼関係を築いていくことが、事故防止にもつながるのです。
まとめ
動物園の人気者、象は、一見優しそうに見えますが、野生を生き抜くだけの恐ろしい一面を持っています。
あのライオンやチーターでさえ象は襲いません。
象は体が大きく、また、知能の高い生きものです。
人間の上下関係を理解し、弱いものに自分の弱さを見せることを嫌がります。
ですから、飼育員は象の動きには慎重にならなければ事故につながります。
また、言葉や態度にも気をつけなければいけないのです。
しかし、何よりも大切なことは、信頼関係を築いていくことです。