動物園の人気者、象は、アフリカに生息するアフリカゾウ、インドなどアジアに生息し、アジアゾウの2つの種に分かれています。
姿は似ていますが、それぞれの進化の過程で生きていくために必要な生態を持っています。
象は動物園で暮らす場合は、走ることはまずありません。
しかし、野生の象は天敵の攻撃を避けるなど、走る必要に迫られて生きています。
象の走る速度は、人間に比べて速いのでしょうか?
象の走る速度はどれくらい?
象と聞いて先ず、サバンナの草原をゆったりと歩くアフリカ象の姿をご想像になった方は、その速度がどれくらいかご存知でしょうか?
野生の象はエサと水を求めて、1日に15キロから30キロの距離を移動します。
普段は、ゆったりと歩くため、1時間に4キロから6.5キロの速さといいます。
これは、人間ならば早歩きするくらいのスピードに当たります。
ゆっくりと動いているように見えますが、体が大きい分進む距離も速くなります。
また、目的地が少し遠く、急がなくてはならない場合は、倍の速さで歩き、目指す場所へと向かいます。
では、象が走るとどれくらいの速度になるかというと、時速40キロ。
バイクと同じくらい、もしくは、100メートルを9秒台で走るオリンピック選手と同じ速度になります。
象が走るのは天敵から身を守るためです。
しかし、もしも、人間が攻撃対象だとすれば、追いかけられても象の方が速いので、追いつかれてしまう速さです。
ですが、象の牙、いわゆる象牙を狙う密猟者によって、象が狙われる事件は後を絶ちません。
象は条約によって輸出入を禁じられていますが、象にとっては人間が最も注意すべき天敵と言わざるを得ません。
まとめ
象は、のんびりゆっくりした動作のイメージがありますが、実際に野生の環境で象が走る速さは、人間で言うならばオリンピック選手並みの時速40キロになります。
また、歩く速さは人間が早足で歩くくらいの速さになることは、あまり知られていません。