動物園の動物といえば、キリン、トラ、ライオン、象がまず頭に浮かぶことかと思います。

しかし、動物園の人気者たちは、いま、地球環境の変化や人間の乱獲によっていま、その姿を消してしまうかもしれないことをご存知でしょうか?

象 数 日本

象の数は日本にどれくらいいるの?

日本の動物園で飼育される象の頭数は、アジアゾウ雄17頭、雌54頭、合計71頭、マルミミゾウを含むアフリカゾウ雄10頭、雌36頭、合計46頭全て合わせて117頭となります。

雄が全体的に少ない理由は、雄にはムストと呼ばれる交配期と見られる時期があり、気性が荒くなる為、事故が発生したり、飼育しにくいとして、敬遠されていたからです。

また、象は繁殖が難しく、生まれても成人までの生存率が低いため、個体数としては人間と同じように少子高齢化しています。

象はワシントン条約で厳しく輸出入を制限されている上に、象牙を狙った乱獲で象の数が減っており、一頭あたりの値段が高価で、病気になりやすく、維持コストや飼育の難しさ、事故の多さなどから、今現在飼育している個体を最後に飼育を取りやめるところもしばしば見られます。

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更に、象は人間のようにパートナーを選ぶと言われています。

ですから、いくら側に異性がいても、相性が悪いと交配をしません。

しかも、発情期があって期間が限定されるため、交配を試みても受胎まで成功しない例が多いのです。

最近ではその危機的状況を乗り越える為に、アジアの国々から寄贈される例や、動物園同士で連携し、象を一時的に繁殖させるために他の動物園に預けあい、象の繁殖を進めています。

まとめ

日本で飼育される象は、減少の一途をたどっています。

最近では、動物園での象の単独飼育(象を一匹だけ飼育すること)や、コンクリートに囲まれた狭いスペースで、展示物のように飼育される行為が動物虐待にあたる、と言われています。

本来は広いサバンナや自然の森の中で仲間と暮らす象に、象の飼育舎の改築や、アジアゾウなどを海外から寄贈してもらい、仲間を増やすことで象をあるべき姿に近いように飼育することを目指す動きが広がっています。

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