象といえば、大きな体を思い浮かぶ人が多いと思います。
そんな体の大きな象ですが、あの大きな体を動かすためには、非常に多くのエネルギーが必要であることは、容易に想像できますが、実際にはどのくらの量の餌を食べるのでしょうか?
象の餌は?量はどれくらい食べるの?
象は草食動物で、一日の大半を食事に費やします。
大人の象であれば200kgにもなる草や木を食べ、水も一日に100リットル以上飲みます。
野生の象であれば、基本的には草や木の枝等を食べていますが、動物園やサーカス等で飼育されている象は少し違ってきます。
動物園等で飼育されている象の主食としては、乾燥した牧草がメインとなっております。
その他に補助食としてりんごや人参、サツマイモ、草食動物用の飼料を食べ、栄養のバランスを取っております。
象は元々は木などを主食にしている動物で、意外かもしれませんが葉っぱよりも木の幹のほうが好物であり、木の枝を与えると非常に喜んで食べます。
他にも甘い果物も好物であり、リンゴは大好物のひとつとなっています。
サーカスなどでは、訓練のあとのご褒美としてバナナやブドウ糖のお菓子などを、与えることもあるようです。
また、動物園などの象の餌は乾燥させたものが多いため、食べ物に元々あった水分を摂取することが出来ません。
この為より多くの水を飲む必要があります。
これが、一日に100リットル以上の水が必要となってくる理由で、野生の象の一日に飲む水の量は動物園などの象に比べてかなり少ないようです。
こうやって見ると野生の象が増えれば、草や木がどんどんと食べられてしまい、森などがやがて無くなり、動植物の生態系が壊れてしまうと思われる人もいるでしょう。
ですが実際は逆で、植物は象に大きな恩恵をうけています。
これだけの量の餌を食べる象は、非常に多くの糞をします。
象の糞は、植物にとっては栄養たっぷりの肥料であり、植物の成長を早めてくれます。
また、象は歩きながら糞をするので、消化出来なかった植物の種を別の場所へ運ぶことにもなります。
これにより別の場所でも、植物が生えることになります。
結果的には、象が食べる量よりも植物が増える量が増え、健全な生態系が保たれることになります。
まとめ
やはり象は、大変な大食感の動物です。
ただ、象が食べることが自然への恩返しにもなっています。
動植物の関係は、絶妙なバランスで出来ているということですね。