動物がその種を存続させていくために、遙か昔から行ってきたこととして妊娠と出産があります。
人間も同じように、妊娠と出産をして子孫を残してきました。
妊娠期間を終えて産まれてきた赤ちゃんは、非常にかわいくて愛らしい存在です。
人間に限らず他の動物であっても、みんなかわいい存在だと思います。
そんな妊娠や出産も、動物によって様々です。
妊娠期間であれば、人間の十月十日(約270日)や一月程度のもの、短い動物では10日程度のものもいます。
産まれる赤ちゃんの数でも、一匹から十数匹産むものまで様々です。
そんな妊娠と出産ですが、象に関しては皆さんあまり知らないのではないでしょうか?
象の妊娠と出産期間は?
メス象の発情の周期は3~4ヶ月に一度で、メス象が妊娠できるチャンスは1年に3~4回くらいとなっています。
また、そのなかでもメス象の排卵が始まってからの受精できる期間は、数日間となっており、妊娠するまでのチャンスはハードルが高いと言えます。
野生のアジア象の繁殖は5~8年に一度で、動物のなかでもかなり少ないと言えるでしょう。
繁殖期になると、オス象同士でメス象を巡って争うことになります。
通常であれば、その地域でのオス象の優位性が決まっており、優位なオス象以外はメス象と求愛行動を行いませんが、マスト状態(発情期)のオス象は非常に興奮状態で、優位なオス象に戦いを挑むオス象もいます。
メス象の妊娠期間は約22ヶ月となっており、非常に長い期間おなかの中に赤ちゃん象がいる状態での生活が続きます。
これは動物の世界でも、最も長い妊娠期間の一つとなっております。
(ラクダで約360日・シマウマで約400日・キリンで約450日)
メス象の妊娠期間が他の動物より長いのは、赤ちゃん象の発育速度が遅いことが上げられ、上記のキリンを見てもわかるように、体の大きい動物ほど妊娠期間は長いようです。
このように、長い妊娠期間を経て産まれてくる赤ちゃん象は非常に大きく、産まれたばかりの赤ちゃん象の体重は100~150kgにもなります。
ただ、これだけ大きな赤ちゃん象なので産まれる象も一匹であり、繁殖能力としてはあまり高くないと言えます。
まとめ
野生の象でも妊娠する機会が少なく、妊娠期間の長いことから、動物園などでの繁殖も非常に難しいものとなっております。
もし動物園などで象の出産情報があれば、非常に貴重なことなので足を運んでみてはどうでしょうか。