ヤギの糞は、堆肥にできるってご存知でしたか?
ヤギは日本各地で飼われていますが、ヤギの糞を堆肥に使用している生産者は多いようです。
ヤギは草食動物なため、豚や鳥の糞に比べて臭くありません。
また見た目もコロコロしていて抵抗感も少ないと思います。
今回はヤギの堆肥の作り方についてご説明したいと思います。
ヤギの糞でできる堆肥とは?
堆肥とは「わら、もみがら、樹皮、家畜又は家禽(かきん)の糞(ふん)、その他動植物質の、有機物質を堆積(たいせき)腐熟させたものをいう」と指定されています。
肥料とは違い、栄養分を与える物ではないですが、土に混ぜ込むことで微生物が有機物を分解し、フカフカな土を作ることができます。
また土がフカフカになると植物が根を張りやすくなり、水や空気、肥料を供給する事ができるため元気に育つことができます。
ホームセンターなどでは「パーク堆肥」を購入することができますが、これは樹皮を粉砕し、米ぬかなどを加え長期間発酵させた堆肥になります。
堆肥の作り方
ヤギの糞でできる堆肥の作り方は以下の通りです。
積み込み
ヤギの糞と敷き藁を同量加え、踏みこんでならし、高さ30cm程度まで積み重ねます。
そのあと5キロの過リン酸石灰を加え、少量の水を加えて更に踏みます。
この工程を繰り返し高さ1.8mの高さになるまで繰り返します。
雨よけのためにビニールをかぶせ、発酵温度が70度になるようにします。
切り返し
発酵が終わる2週間後に一回目の切り返しを行います。
その後、3週間後に切り返しを行い、夏は2か月で、冬は4か月で堆肥が出来上がります。
この方法はヤギの糞以外にも、牛や馬の糞でも堆肥を作ることが可能です。
まとめ
ヤギの糞は堆肥にできることができ、土に堆肥も混ぜる事で、植物が元気に育ってくれます。
糞を堆肥にするには少し手間と時間がかかりますが、ヤギの糞だけではなく、牛や馬の糞でも堆肥を作れるようになります。
また、ヤギは雑草を食べてくれて手間が省けますし、ヤギ乳は栄養分が豊富に含まれています。
犬や猫のようにヤギの飼育を検討されてみてはいかがでしょうか?