鹿の角を使った漢方を知っていますか?
漢方というと苦い、でも効果は抜群といったイメージがありますよね。
高麗ニンジンといった希少で珍しいものを使ったものが多いですが、鹿の角もその漢方の材料なんです。
どうやって作るのか?
鹿の角で作った漢方にはどんな効果があるのか調べてみましょう。
鹿の角は漢方で重宝される?
一年周期で生え変わる鹿の角。
それを利用した漢方が鹿茸(ろくじょう)です。
満州アカジカ、満州ジカのオスの角を乾燥させたものになります。
鹿の角の成長はすさまじく、三日で一センチ伸びると言われるほど。
その驚異的な成長力に漢方の材料としての素質を見出したのでしょうか。
まるで茸のように柔軟で成長が早いことからその名がついたと言われています。
主に中国で親しまれており、その効果は精と腎に関わるものが多いです。
体力増進や滋養強壮に優れており、また鎮痛の作用も見込めます。
手足のしびれや足腰にも効くそうです。
古来は人参と並んで用いられていたようです。
鹿の角を使った漢方、その作り方
鹿の角を使った漢方はそこまで多く出回っているものではありません。
鹿茸はどうやって作られているのでしょうか?
その方法の一部をご紹介します。
鹿茸は鹿の角を乾燥させた漢方です。
まずは鹿の角を消毒、殺菌する必要があります。
短時間熱湯にくぐらせるなどして表面、そして内部の細菌をなくしておきましょう。
ストーブの前に角を置いて乾燥をさせていきますが、強烈な臭いを放ちますので換気を徹底します。
角の表面に油が浮いて来たら次の工程です。
最後に、冷たい部屋で数カ月干して完全に水分を抜いたら鹿茸の完成です。
鹿茸を服用するさいは、くれぐれも用法・用量に注意してください。
一日の推奨摂取量は0.1グラムと非常に少ないです。
まとめ
神の使いとも言われる鹿ですが、その角は中国古来より漢方として重宝されていました。
ホルモンバランスの調整などに効果的で、更年期障害などにも有効だと言われています。
もちろん、漢方と言えど鹿茸は生薬です。
過度な摂取や身体との相性次第で副作用がでることもありますから、服用は適切な量を慎重に心がけてください。