鹿といえば、奈良公園。
修学旅行が京都・奈良で鹿とふれ合った思い出を持つ方も多いのではないでしょうか。
奈良公園の鹿は野生である、ということにも驚きですが、そもそもあの鹿はなんという種類なのでしょう?
鹿の種類、その特徴も一緒に見ていきます。
奈良公園に生息する鹿はなんて種類?
日本にはどれほどの種類の鹿が生息しているかご存知ですか?
日本に生息する鹿は、実はニホンジカ一種類のみ。
北海道から九州まで、日本国内で目撃される鹿はすべてニホンジカなのです。
「もっといろんな名前を聞いたことがあるぞ?」という方もいるでしょう。
エゾシカなどをはじめとする種類はニホンジカの亜種で、派生といっていい鹿です。
ニホンジカが細分化されている、と考えた方がいいかもしれませんね。
ではその亜種はどれほどいるかというと、日本国内には全部で六種類が生息しています。
北海道に生息するエゾシカ、名前のとおり本州に分布するホンシュウジカ、九州・四国で見られるキュウシュウジカ、沖縄の慶良間諸島に生息するケラマジカ、屋久島と口永良諸島のみで見られるヤクシカ、そして鹿児島の馬毛島に生息するマゲシカです。
奈良公園に生息する鹿はこのうち「ホンシュウジカ」です。
一般的なイメージの鹿はホンシュウジカが多いでしょう。
エゾジカよりも小柄な身体で体長は150センチ前後、寿命は10年程度。
環境によっては20年近く生きるケースも報告されています。
ホンシュウジカはキュウシュウジカと合わせてホンドジカと呼ばれることもあります。
夏場の茶色い毛色に白い斑点がトレードマークですが、冬になると毛が生え変わり灰色っぽい毛色になります。
まとめ
日本に生息する鹿はニホンジカだけ。
まずはその事実にびっくりする方もいるのではないでしょうか?
エゾシカやヤクシカを聞いたことがあれば「あれもニホンジカの仲間だったんだ!」という驚きもありますね。
奈良公園でおなじみのホンシュウジカは本州全域に生息しており他の鹿よりも生息分布が広いです。
そういったところからも鹿のイメージでまず連想される種類かもしれませんね。