鹿は鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類の総称です。
ニホンジカ、トナカイ、ヘラジカなどが属していて、世界中の森林に約16属36種が生息しています。
世界では鹿はどのように分布しているのでしょうか。
また、日本では鹿はどのように分布しているのでしょうか。
鹿は世界ではどのように分布しているの?
鹿は現生で約17~19属、30数種が属しています。
大きくシカ亜科とオジロジカ亜科に分類されます。
シカ亜科は更にキョンなどが属するホエジカ族、ニホンジカなどが属するシカ族に分類されます。
オジロジカ亜科はヘラジカが属するヘラジカ族、ノロジカなどが属するノロジカ族、トナカイなどが属するオジロジカ族に分類されます。
なおカマシカはウシ科、ジャコウジカはジャコウジカ科で、真のシカではありません。
世界各地の山野に多く住んでいたシカ科の動物は様々な民族の文化に溶け込み、古くから多大な影響を与えていました。
ギリシア神話では月の女神アルテミスによって鹿に変えられたアクタイオーン伝説、道教の伝承に登場する仙人の乗り物、またサンタクロースのソリを引く赤鼻のトナカイ伝説など各地に物語が残っています。
鹿は日本ではどのように分布しているの?
日本国内に生息している野生の鹿は全てニホンジカという種類です。
ニホンジカは現在国内に6種類分布しています。
エゾシカは北海道全域に広く分布するニホンジカの亜種で、一番大きい種類です。
寒冷地とヒグマの存在により、他のニホンジカと比べると短命です。
ホンシュウジカは本州に分布するニホンジカの亜種で、奈良の鹿もここに入ります。
キュウシュウジカは九州と四国に分布しているニホンジカの亜種です。
ケラマジカは沖縄県の慶良間諸島に分布しているニホンジカの亜種です。
泳いで島渡りをすることができ、繁殖期にオスが別の島へ渡る光景が見られます。
ヤクシカは鹿児島県の屋久島と口永良部島のみに分布するニホンジカの亜種です。
マゲシカは鹿児島県の馬毛島に分布するニホンジカの亜種です。
2012年に絶滅の恐れがある個体群として環境省に指定されました。
まとめ
鹿の行動範囲は非常に狭く、0.5~2平方キロメートルの範囲内といわれます。
その中で休息と食事を繰り返しています。
2~3時間で植物を食べては2~4時間休憩しながら反芻して消化することをリピートしています。