海水魚を飼育していると、変わった茶色のイソギンチャクが発生する事があります。
アクアショップの水槽の中で見かける事もあります。
これは、「カーリー」と呼ばれるイソギンチャクで、和名ではセイタカイソギンチャクで、海外ではアイプタシアとも呼ばれる事が多いようです。
高さ5cmを超える大きな物もあります。
見た目が気持ち悪く、酷いと濾過槽の中にも発生する事があり、自宅の水槽内で初めて目にした人は驚くでしょう。
発生したイソギンチャク「カーリー」が与える影響とは?
カーリーは、見た目が悪いだけならいいのですが、やっかいな事に、実は小さいながらも強い毒を持っています。
カーリーは光合成もするようですが、餌を与えるとよく食べるのです。
小さな魚を飼育している場合、カーリーに食べられてしまう恐れもあるのです。
また、凄まじい増殖力を持っているので、みるみるうちに水槽内で増えていきます。
気づいたら巨大なカーリーを発見して、びっくりしてしまう事になってしまいます。
ライブロックに「カーリー」が発生したら?
カーリーが発生したら、まず取り除きたくたくなりますが、ピンセットなどでつまんで取り出すことは厳禁です。
なぜなら、カーリーは危険を感じると、子株を放出し、せっかく取り除いても水槽内でまた別の場所に発生してしまうからです。
発生した箇所を取り除き、新しいものに取り換えるのも方法としてありますが、固定されて取り出せない物もあります。
そこで2つの方法を紹介します。
- 薬剤で駆除する方法。カーリー専用の駆除剤が市販されています。天然成分で作られており、カーリーの口盤に直接かけられるよう注射器も付属しています。
- 生物による駆除。ペパーミントシュリンプというエビに、カーリーを食べさせる方法です。こちらも容易に手に入れる事が出来ます。
まとめ
カーリーが発生する事はよくある事です。
薬剤を使うのは、他の生き物に与える影響をまず心配してしまいますし、ペパーミントシュリンプは、他のイソギンチャクまで食べてしまう事もあるようで、どちらにもメリットデメリットはあります。
まずは試してみると良いのではないでしょうか。
カーリーを発見したら、小さいうちに対処する事が、何より一番大事です。