初めてサンゴ類を飼育する方にとって、比較的飼育しやすいといわれるソフトコーラル。
サンゴの仲間で、イソギンチャクと同じような環境に生息しています。
強い光もそこまで必要とせず、水質の変化にも耐性がある方で、そういう点では、イソギンチャクほどデリケートではないのかもしれません。
また、水質の悪化にも強いため、飼育しやすい事から、まずはソフトコーラルから!
と薦められる事もあるようです。
見た目そっくりなソフトコーラルとイソギンチャク!
あまり詳しくないものから見ると、ソフトコーラルとイソギンチャクは、見た目もそっくりで、どちらがどちらなのか見分けがつかないほど良く似ています。
生物的に違いははっきりとあるようですが、まずは整理してみないとパッと見だけでは、そっくりで区別がつきません。
違いをはっきり知っておく事も必要です。
ソフトコーラルとイソギンチャクの違いは何?
ソフトコーラルとは、骨格を持たない。
岩に付着して生息する。
繁殖で増えてしまって生息場所を拡大する時以外は、めったに移動する事はない。
イソギンチャクとは、骨格を持たない。
吸盤で岩や砂地などにくっつき、簡単に好きな場所に移動する。
このように整理すると、双方、骨格は持っておらず、岩にくっついているのですが、簡単に見分けられる決定的な違いは、移動する事が出来るかどうかです。
小さな水槽内では、イソギンチャクが移動するのをはっきりと確認することがなかなか難しい場合もありますが、よく観察していると、少しずつ移動している事が分かります。
イソギンチャクの飼育に当たって、ヒーターやポンプの吸い込み口をブロックで隠すのは、そのためです。
まとめ
同じように見えて、実は全く違う生物だという事を知ると、その飼育方法にもそれぞれ気を配るようになるものです。
ちなみに、ハードコーラルという種類もあり、これは、ソフトコーラルやイソギンチャクと決定的に違い、骨格を持つサンゴの一種です。
骨格が直接岩につくため、移動は全くしません。
ソフトコーラル、イソギンチャク、似たような姿を見た時に、区別する参考になればと思います。
このような事を知るのも、楽しみの一つになるのではないでしょうか。
水槽の設備を考える時にも参考になると思います。