私たち日本人が毎日目にする漢字は、中国で発祥したものです。

その起源は中国が殷の時代のころの甲骨文字であるといわれています。

現在では中国語、日本語、朝鮮語の記述に使用されており、10万字を超える漢字が存在しています。

その多くの漢字のひとつひとつに成り立ちや由来があります。

漢字の成り立ちは用字法を含めると6種類あり、象形文字、指示文字、会意文字、形成文字、転注文字、仮借文字に分けられます。

由来も様々です。

たくさんの漢字の中でも今回は馬という漢字について考えてみたいと思います。

馬 漢字 成り立ち 由来

馬という漢字の成り立ちや起源

馬という漢字は、象形文字に分類されます。

象形文字とは、目に見えるものの形をそのまま線で描いた絵の形をもとに作られた漢字のことをいいます。

馬という字の上の部分は馬のたてがみを、下の4つの点は足の形を表しています。

馬と同じような成り立ちの象形文字には他に、犬や魚、鳥などがあります。

そして動物から派生した象形文字には2つのパターンがあり、牛や羊のように頭部を正面から捉えたものと、馬や犬のように頭部を上にして全身を捉えたものです。

甲骨文字にも馬を表す文字がありますが、その文字をみると馬の向きを縦にして描いています。

象形文字の馬が足を地につけている状態で描かれているのと比べると疑問に思います。

甲骨文字は文字を書く向きが決まっていなかったようで、左右も逆であったりして安定していなかったようです。

象形文字も甲骨文字も馬そのものの姿を描いており、そこから馬という漢字に変化していったという成り立ちを持っているのです。

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馬の漢字の由来や午との関係性

馬の漢字の由来は、放牧騎馬民族の言葉から由来しているといわれています。

馬はウマという言葉の「マ(ma)」という発音の、頭文字のmが強調されて「mma」のかたちになり「ウマ」や「ムマ」と聞こえることからウマといわれるようになったようです。

ちなみに同じウマでも漢字が違う干支の「午」は、もともとは「忤」という漢字で表されていたそうで、草木の成長がピークを過ぎて衰えていく兆しを見せ始めたという意味があります。

馬との関係としては、覚えやすくするために動物の馬という漢字を当てはめたといわれています。

また、馬が縁起の良い動物であるとされていたことも午が馬になった理由のひとつであるとされています。

まとめ

馬という漢字の成り立ちは象形文字であり馬そのものの見た目からきていることがわかりました。

また、馬の由来に関してはそのウマの発音からきていることもわかりました。

今回の馬という漢字のように、成り立ちや由来を調べてみるとそれに関連して奥深い漢字の歴史なども知ることができるのかもしれません。

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