人間の生活にかなり密接にかかわってきている馬ですが、人間が存在する前から、馬はこの地球上に存在してきました。
どのように進化を遂げていったのでしょうか?
馬は進化の過程でどのように発達したの?
馬の発祥の地は、北アメリカ大陸だと言われています。
18世紀に、約5200万年前の化石を発見し、それを「ヒラコテリウム(ハイラックスの様な獣)」と名前を付けました。
ハイラックスとはイワダヌキ科の生き物で、ウサギに似た姿です。
発見された化石の骨格から、ハイラックスに似ていると思われたようです。
和名だと「アケボノウマ」と呼ばれます。
当時の大きさは25~45㎝。
柴犬と同じくらい小さく、歯は草食物をすりつぶすのに適していました。
この頃から走るのに丁度良い体つきで、もともと足の指は5本ありましたが、前足は4本、後ろ足は3本に退化し、早く走れるようにと今のような大きな蹄をもつ足へと進化したのです。
馬は長い年月を経て様々な姿へと進化し、「エクウス」という動物が現在の馬へつながる姿へと成長していきました。
ユーラシア大陸で広く生息していた「エクウス」は、シマウマやロバの先祖にもなります。
気候や地域の環境に適応しながら成長し、人の手によって家畜などの用途によって改良されていったのです。
馬の進化の過程でわかる世界の歴史!
旧石器時代に、「ラスコー洞窟」の壁画に馬の姿が描かれているのを発見しています。
日本では4世紀末頃から、輸入されてきたのではないかという史実があります。
紀元前2000年ほど前に馬車が作られてから、世界中に普及しました。
古代文明では戦車としての利用や、この頃から馬耕としての農業方法が考えられました。
別の地域の広い草原地帯ではヒツジやヤギなどの遊牧として利用し、騎乗するようにもなりました。
騎乗の技術が発達すると、鐙(あぶみ)や鞍(くら)などが発明され、日本の武士のような階級が普及していきました。
まとめ
人とのかかわりが強い馬ですが、環境に適応するため、様々な成長を遂げて私たちと暮らしていることが分かり、馬に対する見方が少し変わってきました。
馬は草原で生きる際、捕食の対象になりやすかったために、足が速くなったと言われています。
また、頭部が長くなるのと同時に、首も長くなったと言われています。
これからも馬の進化はまだまだ続きそうです。